ヤフーグループ「YJFX!」の「Yjam」という投資信託でAI投資ができるそうなので、実際に買ってみました。
この記事では、「Yjam(ワイジャム)」の運用実績(成績)をまとめます。(現在はPayPay投信という名前になりました)
AI投資信託でどれくらい儲かるか知りたい人は参考にしてみてください。
・Yjamプラス:国内株式に投資するアクティブファンド
結論から書くと、ワイジャムは全然儲かりませんでした。(含み損で2年ほど塩漬けされ、解約しました)
信託報酬が1%以上で手数料でも損するダメな商品でした。
運用コスト含めて数百円の損失となりました。(2018年12月23日の成績は、-15.8%とマイナスでした)
そして、これ以外におすすめの投資信託があるので、そちらを買った方がいいです。
(2019年5月24日時点の成績です。利益の一部)
SBI証券で投資信託を400万円買ったよ
なお、ぼくは「SBI証券
SBI証券はサイトも使いやすく、利益の出ている優良商品がたくさんあるので、こっちを使った方がいいです。
以下のように「本来は有料の情報」を無料でチェックできるようになり、お得ですしね。(口座を作ると見れる情報です)
業績が安定してて、(たぶん)潰れない会社に行きたい人は「株」を勉強するといいなと最近めっちゃ思う。この世には全然知られてないだけで、儲かっててずっと純利益が増えてる会社が意外とあるんですよね。
そういった情報は四季報見ればわかるし、SBI証券の口座持ってたら無料で見れるんですよw pic.twitter.com/U99kZXyUYQ— タク@プロブロガー&投資家 (@TwinTKchan) 2017年10月23日
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この記事の目次
【大損..】「Yjam」の運用会社について
ちなみに、運営会社のワイジェイFX株式会社はヤフー株式会社(東証一部上場 4689)のグループ企業です。
サイバーエージェントがやっていたFX事業を買い取り、今はこの会社で運営しています。
商品である「Yjam」はこれまで地方の金融機関で売られてしましたが、今回ヤフーグループでも販売されるようになりました。
AI投資の概要(TOPIX以上の成績)
YJFX!にあるAI投資の商品(投資信託)は2つ。「Yjamプラス!」と「Yjamライト」です。
「プラス」の方は、国内株式に投資するアクティブファンド。
ヤフーグループのビッグデータを使ってAIが組み入れ銘柄、売買時期を決めるそうです。
・森永乳業、帝人、日清製粉グループ、MonotaRO
「プラス」はとある時点では、TOPIX以上のパフォーマンスを出していました。
(青が「プラス」で、赤がTOPIX)
信託報酬はちょい高いが、買うことに
こんな感じで、成績がいいので、「ひふみ投信」並の優良ファンドと思いました。(売買手数料は無料)
信託報酬(年間の運用コスト)は、0.9936%(税抜年0.92%)。
コストがちょっと高いと思い、、投資をためらいましたが、実績を知りたいので、テストがてら投資することにしました。
「Yjamライト」を解説(組み入れ銘柄)
続いて、「ライト」の方を紹介します。こちらはバランス型ファンドです。
資産割合は、世界株50%、米国債券25%、先進国債券25%。(為替ヘッジありで、為替での損がありません)
以下、3本のETFを組み入れてます。(iSharesとバンガードのもの)
・トータルボンドマーケット・ETF
・トータルインターナショナルボンド・ETF
Yjamライトは手数料が高い
ちなみに、「ライト」の売買手数料も無料、運用コスト(信託報酬)は年0.6717%程度で、ちょい高いなという印象。
AIが個別銘柄を選定するわけでなく、ETFを買い付けてるだけですから、これなら自分でもできます。
リバランスが面倒な人のためにAIがそれをやってくれるならありですがが、それがないのでライトを買う理由はないと思いました。
なので、ぼくは「ライト」は買わないことにしました。
おすすめ商品は100円からTポイントで購入できる
バランス型ファンドであれば、Yjamライトと同じ中身で信託報酬が0.1%ほどのeMaxisバランスがおすすめです。
こちらはSBI証券だと、100円からTポイントでも購入できます。
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「プラス」で採用してる「確率的モテ期予測モデル」
あと、Yjamプラスで採用されているロジック(アルゴリズム)も紹介しておきます。
株のモテ期をスーパーコンピューターを駆使して探し出し、モテ期の到来直前に投資します。
株価指数には季節性がある
個別株では、猛暑関連で電力・家電・飲料関連、厳冬の暖房機器、春の衣料品・不動産、
クリスマス・バレンタインシーズンの食品(お菓子)関連などに季節性があるとされています。
この季節性を、ヤフー株式会社が提供するビッグデータとの関連性を人工知能(AI)に学習させる
bot、アルゴリズム投資は勝てない?
Yjamプラスでは、全上場銘柄について日付や天候、株価、ニュースや掲示板などの情報も加味します。
株式市場でモテ期が到来し、市場全体を上回るパフォーマンスを示す確度が高いと期待できる銘柄を買います。
反対に、市場全体を下回るパフォーマンスを示す確度が高いと期待できる銘柄を売ります。
こんな感じで、「プラス」の方はAIらしさを出してくれてます。
投資信託は1万円から(PayPay投信)
なお、紹介してきた2つのファンドは1万円から買えて、他の証券会社同様、金額を指定して買えます。
ただ、YJFX(PayPay投信)では1万円からとハードルが高く、SBI証券では100円からOKです。
なので、気軽に買いたい方は、SBI証券を使って、もっといい商品を買いましょう。(以下がオススメ)
お得なキャンペーンを開催中なので、ぜひチェックしましょう。
【追記】「プラス」を1万円買ってみた
3月14日に口座開設作業をして、2日後の16日に「口座開設完了」の書類が届きました。
そこには、初回ログインのためのパスワード、IDなどが書いてあったので、それを使ってログインしました。
(ログイン時に、新規でパスワードを設定することになります)
FX口座に入金してから振替。その後、投資信託を買う
ログイン後、投資信託を買うまでの流れは以下の通り。
↓
・FX口座から投資信託口座へ資金を振り替え
↓
・振替後、ライトかプラスを購入
というわけで、まずはFX口座に入金しました。
多くの銀行からクイック入金できる
まず、FX口座(専用ページ)へログイン。
この際、郵送された紙に書いてあるIDとパスワードを使ってログインします。
画面左にある「入出金>クイック入金」から作業を進めます。
クイック入金に対応してる銀行は以下の通り。
・三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、楽天銀行
・ジャパンネット銀行、住信SBIネット銀行、セブン銀行、イオン銀行
クイック入金の流れ
クイック入金は、まず画面で金額を入力し、ネット銀行のサイトにとんでから、入金を完了させます。
振込先は、「ワイジェイエフエックス」になっています。
クイック入金を完了させると、即FX口座に入金されます。
資金を移動させて投資信託を買う
次は、投資信託口座への資金移動。(これは、FXページでなく、証券ページでの作業)
「振替入金・出金」から作業を進めます。
ページには移動可能な資金が表示されているので、移動させたい金額を入力して、振替します。
これが終わると、以下のように資金移動が完了します。
投資信託を買っていく
無事、証券口座に資金が移動されたので、実際に投資信託を買っていきます。
(僕は、「プラス」を買うことに。購入手数料は無料)
買う際は、購入金額を指定します。(100円から買えます)
(ぼくは、1万円分かいました)
分配金の設定は、「自動で再投資に回す」を選択。
(都度、口座で受け取りは税金がかかるので非推奨)
購入時は、取引パスワードを入力して、ボタンをポチります。
すると、注文が通ります。
申し込みが完了し、実際に商品を保有できるまで時間がかかります。
こんな感じでヤフーグループで投資信託の申し込みができました。
※口座申し込みから2日で開設完了、購入申し込みまでいけました
【追記】Tポイント連携などの意向を聞いてきた
取材してきたので、追記。今後は、以下のことを検討しているそうです。
・ファンド本数を5〜10本にしたい。1000本とかにする気はない。厳選したものを届ける。
・ヤフーサービス連携で、Tポイントとの連携も考えている
Yjamの販売、運営会社
Yjamを取り扱っているのはヤフーグループですが、作ってるのは、アストマックス投信投資顧問株式会社であることもわかりました。
ここは、伊藤忠の運用子会社としてスタートし、今はヤフーから33%出資されてる会社です。
アストマックスの担当者曰く「Yjamは、AIにファンドマネージャーをさせている」
AIによる投資は失敗が多かった
こんな歴史も教えてもらいました。
これまで、Twitterの内容を解析して、米国株式の値動きを予想するAI投資があったそうですが、これは失敗したそうです。
このファンドの開発に関わったのは、インディアナ大学の研究者で、すごい人による研究でもAI活用は失敗したのです。
2つめは、ブログの内容を解析して、日経平均を予測しようとしたプロジェクト。(2013年〜2014年)
開発に関わったのは、東大の松尾准教授と権威ある人たちでしたが、これも失敗してしまいました。
これまでAI投資は何が悪かったか?
こういった失敗例を見て、Yjam作成者は「直接株価を当てる」という発想が悪かったと考えました。
株価はランダムウォークで、規則性やルールは存在しません。
また、株価は業績だけでなく、投資家の感情も織り込まれます。
そこで、Yjamでは「規則性」に注目しました
AIは規則性を見つけるのが上手だからこそ
そこでとったのが、「銘柄が上がる規則性」を何百万通りから見つけるというアプローチ。
囲碁や将棋には勝つ確率が高まる打ち方があるように、また自動運転でも、事故にならない法則を見つけられるように。
こういった「規則性を見つける」というAIが得意なことを投資でも生かそうとしたのです。
個別株が市場平均を上回るのを見つける方法
そこでやったのが、ある銘柄が市場平均を上回る条件を見つけ出すこと。(株価動向そのものには規則性がないが)
なお、商品づくりではヤフーが提供する高性能コンピューターを活用しています。(Magne-Max Capital Managementと一緒に)
そして、アストマックスがAIの助言に基づいて株を発注する流れになっています。
会社「Magne-Max Capital Management」の紹介
なお、Magne-Max Capital ManagementのCEO岡田さんは行動経済学を研究している方。
(会社自体は、ヤフーが70%出資している子会社)
岡田さんは日本の行動経済学会の会長。関西学院大学の教授もやっています
Magneに集まってるメンバー自体もすごくて、日本の国家プロジェクトをやってるメンバーだそうです。
AIでモテ期理論を解析
あと、AIによって季節で株の運用成績が変わることがわかったそうです。
これはTOPIXにおいて、「1~6月に買った方が、7~12月に買うより成績良かった」という事例が証明してくれました。
こういった季節性をAIが見出しているわけですね。
「いつ買っていつ売るのがベストか」をAIが理解し、モテ期と定義し。モテ期が来る前に投資しているんだとか。
(セミナーでは、この理論を使った投資成功例が聞かれました)
ただ、失敗例(負けるケース)もある
ただこの理論は完璧でなく、思い通りの成績にならないこともあったそうです。
そういった失敗はありつつも、日々そうしたデータをAIに学習させていて、1年ちょいの運用でTOPIX+5%の運用がやれているのです。
(騰落率:21.9%。TOPIXは16.5%)
アクティブファンドとしては地味だが、損しにくい
こうした成績は他のアクティブファンドと比べると、地味に見えるかもしれませんが、その分損もしにくいのです。
そして、これこそYjamが目指す姿。「コツコツ。チリも積もれば山となる」のスタンスです。
この話を聞いてぼくはいい商品だなと思ったし、買い増しも検討しました。
将来、純資産が増えたら海外の株も買う可能性もあるそうです。
※買ってみて微妙でしたし、買う必要はないとわかりました(以下のような優秀商品を買いましょう)
SBI証券であれば100円からTポイントで買えますので。
Yjamライトについて
もう1つの商品「Yjamライト」は、AIを全く使っておらず、3本のETFだけで運用しています。
過度な値上がりは求めず、値下がりに強い商品で超初心者向け。
投資は怖いという人向けのファンドなんですね。
なお、ヤフーの担当者も、アストマックスの担当者も、Yjamプラスにちゃんと投資しています。
金融機関では、自分たちだけが儲かる商品だけを売る人がそうではないんですね。
「Yjam」で損しにくい理由
あと、Yjamで損しにくい(値下がりに強い)理由も聞きました。
それは、多くの銘柄を買うことで、リスクヘッジできるからです。
人間でなくAIを使うことにより、3600もの銘柄をチェックでき、その中からこれから上がりそうな500銘柄を買っているわけです。
Yjamは暴落後の回復も早い
逆に、組み入れ銘柄が少ないほど、基準価格が下がる傾向にあります。
そうでないYjamは、「安定的に利益を取りにいっている」ともいえますね。
なお、2月にあった暴落でYjamも5%値下がりしたそうですが、その後の回復は早かったそうです。
こうなった理由も手広く投資しているからですね。
※機械(コンピュータに任せた方が投資は成功しやすいです)
優秀なロボットアドバイザーのほうがおすすめ
成績や使いやすさの面から、yjmaよりはロボアドバイザー「THEO」がおすすめです。
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