この記事では、米国株のレバレッジ型ETF「TECL」について詳しく解説します。
TECLの特徴や「これまでの株価推移」、「今後の予想」、「おすすめ投資法」を知りたい方は参考にしてください。
・レバレッジをかけ、株価の変動率の3倍を目指す
・2020年の1年間だけで2.5倍も価値が上がった
・運用開始から12年の運用で株価が200倍以上に上昇
・変動が激しく下落幅も大きくなるので注意
・短期取引で値上がり益を狙うのに向いている
TECLはインヴァスト証券で扱っており、4000円から少額取引ができます。
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※米国株やETFについては以下の動画で詳しくチェックしてください
この記事の目次
TECLとは?
TECLは、アメリカの運用会社が運用するETFで、正式名称を「Direxionデイリーテクノロジー株ブル3倍ETF」といいます。
テクノロジーセクターの株で構成されたインデックス「IXTTR」の運用実績の3倍となる日次投資結果を目指します。
IXTTRは、ソフトウェア・コンピュータ・ITサービス・半導体など、テクノロジーセクターの米国企業で構成されています。
IXTTRの組み入れ上位の銘柄は、AppleやMicrosoftといったテクノロジー株です。
・セールスフォース、アクセンチュア、Adobe、オラクル、インテル、アナログデバイス
TECLの特徴
次に、TECLの特徴を紹介します。
以下の点が大事なので、覚えておきましょう。
・値動きが大きくハイリターンを狙える
・運用コストがやや高め
・配当利回りは0.2%以下で低い
それぞれ解説します。
上昇相場ではより上昇しやすい
TECLには「上昇相場ではより上昇しやすい」という特徴があります。
TECLを構成するのは、IT・テクノロジー株であり、これらは株価が上昇している強気相場ではさらに上がりやすい特徴があります
これはコロナショック後からの2020年〜2021年末の動きを見るとわかりやすいです。
コロナ後の暴落から順調に株価が上がっているタイミングでは、TECLで大きく上昇していきました。
結果、1年ほどで8.6倍も株価が上がりました。
ただ、上昇相場で上がりやすい一方、下落相場ではその逆で大きく下がりやすい傾向もあります。
現に、コロナショックの際にはわずか1ヵ月ほどで-75%以上の下落と、短期間で大きく落ち込みました。
TECLは高リスク・高リターンな投資商品と言えそうです。
特殊な動きをする(デイトレ用)
TECLでは、特殊な動きをすることも覚えておきましょう。
「3倍で動く」というのは1日の変動率であって、単純に中期〜長期でIXTTRの3倍の価格になるわけではありません。
TECLでは1日の変動率の3倍で動き、複数日の変動率は3倍にはなりません。
TECLの利益の計算方法は複雑で、短期売買しなければ旨味はありません。
TECLの動き方を具体例で説明
TECLの「1日の変動率」は具体例を示すとわかりやすいです。
まず上昇トレンドの場合。
IXTTRが前日(基準日)より5%動いたら、TECLは15%動きます。
つまり、前日にTECLを10万円買っていたら、1.5万円の利益になるわけです。
こんな感じで、利益の計算方法が複雑です。
下がる場合も同じ動き(計算方法)
こういった値動きは、下がる場合も同じです。
日々、「前日の値からいくら動いたか」でプラス(マイナス)されていき、利益(損失)がでます。
では、上がり下がりを繰り返したらどうなるか。それは以下の図がわかりやすいです。
このように、3日後にIXTTRが基準日より少し上がっていても、TECLではマイナスになることがあります。
この理由は「基準日からどれだけ値動きがあったか」でなく、「前日比で利益(損失)計算されていくから」ですね。
なので、TECLを買う際はこうしたことを理解しておきましょう。
上下にレンジで動けばTECLで損する
また、「前日比をベースにした計算」により、損益がで決まるため、TECLはデイトレードで使われています。
言い換えれば、中・長期投資には向かない商品です。
IXTTRがもみ合い上昇・下落を繰り返した場合(上下変動するほど)、TECLでは損をするので注意です。
このようなTECLはインヴァスト証券で取引できます。
運用コストがやや高め
TECLには運用コストとなる経費率(信託報酬)が高めという特徴もあります。
TECLの1年での運用でかかるコストは、預かり資産に対して0.95%で、他のETFと比べると高めです。
経費率 | |
VOO | 0.06% |
SPYD | 0.07% |
VYM | 0.07% |
コスト最安水準のETFと比べると16倍も手数料が高く、その分、1年の間に手数料が増えてしまいます。
長く運用するほど手数料がかかるので、こういった点でもTECLは長期投資に不向きと言えそうです。
配当利回りは0.2%以下で低い
TECLでは、配当利回りが低いことも特徴です。
TECLの配当利回りは平均で0.2%以下で、ほぼゼロのこともあります。
組み入れ銘柄にテクノロジー株などが多いこともあり、配当はほぼありません。
その分、値動きで利益を狙うETFであり、シンプルに上昇相場や下落相場でトレードしたい人から利用されています。
TECLのこれまでの株価推移・チャート
次に、TECLのこれまでの株価推移を見ていきます。
値動き要因を知ることで、今後の動きも予想しやすくなるので、参考にしてください。
2009年〜2015年半ばまでは順調に上昇
TECLの運用は、リーマンショック直後の2008年末から、0.45ドルで始まりました。
運用の開始直後は急落するも、その後は2010年に向けて上昇。
その後も都度下落がありながら、長期ではぐんぐんと上昇していき、2015年には4ドルに達しました。
6年の間に株価が9倍になったことになります。
2015年はチャイナショックで下落
ただ、2015年8月には、上海株の大暴落が引き金となった「チャイナ・ショック」によって、TECLで暴落しました。
この時は、全世界の株が暴落し、TECLもその影響を受け、3ドル弱まで急落しました。
とはいえ、チャイナショックの直後からTECLは上がり始め数ヶ月で元の値段まで戻りました。
その後は、2018年初まで順調に株価が上昇していきましたが、2018年の1月にAppleショックが起き、TECLは下落しました。
2018年9月には米中の貿易摩擦が起こり、かつてないほどにTECLが大暴落しました。
しかし、その後は持ち直し、2019年からは上昇し、年末まで大きく最高値を更新していきました。
約11年で株価は約67倍になりました。
2020年はコロナショックで大暴落
2020年2月はコロナショックでTECLで再度暴落しました。
32ドルだった株価が8ドル弱まで下落し、株価が1/4になりました。
しかしその後は、すぐに上昇を始め、2020年8月には元の値段まで戻りました。
その後も順調に株価が上昇し、2021年12月には90ドルを超えました。
この時点で、12年の運用で株価が200倍になったことになります。
2022年から利上げで株安に
ただ、2022年からはアメリカの連続利上げでTECLが大きく下落していきました。
FRBが政策金利を0%台から4.75%まで大きく上げ、IT・テクノロジー株の多いTECLが影響を受けました。
90ドルから20ドルまで下落し、2023年は32ドルを推移しています。
特にIT株は金利の上昇でネガティブな影響を受けやすいです。
今後もアメリカで利上げがあるかもしれないので、金利の動向には注目しておきましょう。
【2023年最新】TECLの今後の予想・見通し
次に、TECLの今後の予想をしていきます。
以下の点が大事なので、チェックしましょう。
・IT・テクノロジー株が底入れ?今後は上昇?
それぞれ解説します。
アメリカの政策金利はどこまで上がる?
今後、TECLの株価に影響するのがアメリカの政策金利です。
2022年からのように、今後も金利がどんどん上がっていけば、TECLでは下落していきそうです。
2023年以降は現在の金利4.75%から5.5%までの上昇も予想されており、TECLにとっては不安材料です。
2023年時点でアメリカのインフレはおさまっておらず、金利はまだ上がる可能性があります。
TECLについては安心できない状態が続いています。
IT・テクノロジー株が底入れ?今後は上昇?
TECLの今後を予想する上では、IT・テクノロジー株の動向も大事です。
TECLの構成銘柄にはGAFAなどのIT・テクノロジー株が入っており、これらの動向で株価が変わってきます。
今後は追加利上げの可能性もありますが、その影響は限定的という見方もあります。
つまり、TECLについては不安材料だけでなく、明るい材料もあるということです。
国内の証券会社マネースクエアではナスダックや半導体指数など、IT・テクノロジー銘柄で底入れしたとの予想をしています。
他にも、IT・テクノロジー株について底を打ったとの見方をする会社、トレーダーもおり、IT株の冬の時代は終わったのかもしれません。
楽観はできませんが、IT・テクノロジー株で構成されるTECLについても底打ちし、今後上昇していく可能性があります。
TECLを取引できる証券会社
次に、TECLを取引できるおすすめの証券会社を紹介します。
おすすめは上場企業グループのインヴァスト証券です。
こちらではTECLにレバレッジをかけられて、最大5倍のレバレッジで取引できます。
レバレッジ5倍であれば800円でも少額で取引できます。
また、インヴァスト証券なら上昇時だけでなく下落時も利益を狙えて、チャンスが多いです。
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Q&A!TECL取引での疑問に回答
次に、TECLに興味のある方が持ちそうな疑問に答えます。
こちらで疑問を解決してください。
TECLを構成する銘柄は何?
TECLは、約70種類のIT・テクノロジー株によって構成されています。
組み入れの多い上位10銘柄は、以下の通りです。
・Microsoft:13.86%
・NVIDIA:4.28%
・Visa Class A:2.39%
・Mastercard Class A:1.99%
・Broadcom:1.73%
・Cisco Systems:1.38%
・Salesforce:1.26%
・Adobe:1.11%
・Texas Instruments:1.08%
・アクセンチュア Class A:1.07%
上位の構成銘柄は世界的にも有名な企業が多く、これからの成長も見込めます。
特にAppleとマイクロソフトの組み入れ比率が高く、全体の30%近くを占めています。
こうしたことから、TECLの値動きではこの2つの株価が大きく影響します。
TECLの今後を予想する際は、上位2社の動向も追っていきましょう。
TECLはいくらから購入できる?
TECLは執筆時点、4000円以下で取引できます。
また、インヴァスト証券であればレバレッジを最大5倍までかけられて、1000円以下で取引するのも可能です。
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おすすめの投資方法は?
TECLで王道の投資法は、短期で値動きで利益を狙っていくことです。
TECLは前営業日の値動きに連動するため、短期で利益を狙っていく必要があります。
VOOなどのように長期で利益を狙おうとすると、思わぬ損をすることもあります。
参照元のインデックスがレンジで動けば下落で損をすることにもなるので、短期トレードが王道の戦略です。
長期で投資したいなら、暴落のタイミングで買っていくのが1つの戦略です。
【まとめ】TECLの将来性は有望?今後上がる?
最後に大事な点をまとめます。
・レバレッジをかけ、株価の変動率の3倍を目指す
・2020年の1年間だけで2.5倍も価値が上がった
・運用開始から12年の運用で株価が200倍以上に上昇
・変動が激しく下落幅も大きくなるので注意
・短期取引で値上がり益を狙うのに向いている
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