今回は、恐怖指数と呼ばれるVIX指数について、初心者の方にわかりやすく解説します。
VIX指数を使うことで株式市場に参加する投資家の気持ちを知れて、VIX指数を商品として取引できます。
実際にVIX指数とはどのような指数なのか、投資する際のポイントなどを詳しく見ていきましょう。
・リスクヘッジに使っている投資家もいる
・米国VIは長期的な投資には不向き
結論、VIX指数はインヴァスト証券で取引できます。
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この記事の目次
VIX指数(恐怖指数)とは
VIX指数とは、「Volatility Index」(ボラティリティ・インデックス)の略であり、恐怖指数とも呼ばれる数値のことです。
米国の株式市場に参加する投資家の心理状態を数値化しており、
VIX指数が上がれば上がるほど、投資家は市場に対して恐怖などを感じていると判断できます。
ちなみにVIX指数のボラティリティとは、価格変動(値動きの幅)を指す用語です。
ボラティリティが大きい場合には値動きが大きいという意味で使われ、逆にボラティリティが小さい場合には値動きが小さいことを指します。
VIX指数は株式市場のボラティリティを数値化しており、
値動きが大きくなるほどVIX指数も上昇し、投資家は市場の暴落の恐怖を感じていると判断できます。
VIX指数の代表的な特徴
VIX指数は、シカゴオプション取引所が公表する指標であり、ETFやCFDとして商品化され取引が行えます。
CFDについては以下の動画で説明しているので、チェックしてください。
株式などとVIX指数は、少し仕組みが違うため、取引前にしっかりと特徴を知っておく必要があります。
VIX指数には、どのような特徴があるのかを見ていきましょう。
数値が高いほど投資家が不安を感じている
VIX指数は、0から100(%)の数字で表されます。
VIX指数の数値が上昇するにつれて、投資家が株式市場に不安を感じていると判断できます。
株式市場のボラティリティに影響を受けるため、暴落などが発生するとVIX指数が急上昇する仕組みです。
つまりは、株式市場が暴落などで荒れて投資家が不安を感じる時に、VIX指数が反応して上昇するのです。
ただ、VIX指数が急騰するのはリーマンショック(89%)やコロナショック(85%)などの世界的な危機の時。
普段は10%~20%の数値を行ったり来たりするのが特徴です。
そのためVIX指数が急上昇しはじめたら、株式市場が荒れて暴落が始まり、投資家が不安を感じていると知れます。
米国株価指数のS&Pを元に算出された指数
VIX指数は株式市場のボラティリティから算出した数値ですが、その対象は米国の株価指数であるS&P500です。
S&P500は、S&Pが公表する株価指数で、市場規模や流動性、業種などを考慮して構成される銘柄です。
アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、テスラ、メタなど、世界的にも有名な企業で構成しています。
そんなS&P500からVIX指数は算出されているため、VIX指数の変動は米国の株式市場全体の状態を知れるツールでもあるのです。
長期投資には向いていない
基本的にVIX指数はS&P500の暴落に対して反応しやすい指数です。
株式市場の暴落は常に発生しているわけでは無く、数年~数十年のペースで発生するため、基本的にVIX指数の数値は低めな状態が多いです。
つまり、VIX指数で「長期投資で買う」という戦略は向いていません。
S&P500の暴落が始まりVIX指数が上昇する時や、S&P500の暴落が収まりVIX指数が下落する時の変動を狙った短期売買が多いです。
それと、S&P500の下落時にはVIX指数は上昇するため、リスクヘッジとして買うなどの戦略もあります。
通常の株式のように、ただ買っておくという戦略が使えないという点には注意が必要です。
VIX指数のチャートと価格推移
次に、VIX指数のチャートを見て、S&P500とVIX指数がどのように変動し、どのようなできごとに反応したのかを見ていきましょう。
VIX指数のこれまでの価格推移
上のオレンジ色の線がS&P500、下のローソク足がVIX指数のチャートです。
黒い丸で囲んだ部分は、2020年に発生したコロナショック時期です。
S&P500が急落し、下のVIX指数が急上昇したことが分かります。
このように、世界的な危機に直面した際には、株価の急変動に対してVIX指数も反応して上昇するのです。
それと、S&P500は右肩上がりに上昇を続けていますが、VIX指数は一度上昇した後に再び下がる特徴があります。
右肩上がりや右肩下がりのトレンドが発生することはなく、10%~20%の間でレンジを形成するのが基本です。
VIX指数だけを見ていても急上昇の予兆をとらえることは難しいため、S&P500とセットで見る必要があります。
VIX指数が急激に上昇した出来事
次に、VIX指数が急激に上昇した時のできごとを紹介します。
これまで、VIX指数が急激に上昇したことが、過去にいくつかあります。
どのような出来事で上昇するのか、今後の投資に活かすためにも覚えておきましょう。
2001年アメリカ同時多発テロ
まず、2001年9月、アメリカ同時多発テロでVIXが上昇しました。
イスラム過激派テロ組織アルカイダのメンバーが旅客機をハイジャックし、ワールドトレードセンタータワーに激突した事件です。
この事件発生後には世界的な株安に陥り、VIX指数も43%近くまで急上昇しました。
25,000人以上が負傷し、100億ドルの物的損害を受け、米国の歴史上で最も多くの消防士が亡くなった事件でもあります。
2008年リーマンショック
米国の大手投資銀行であるリーマンブラザーズが破綻し、世界的な株価下落や同時不況が発生したのがリーマンショックです。
リーマンブラザーズが提供していた低所得者向けの住宅ローンを証券化し販売していました。(サブプライムローン)
米国の住宅バブルが崩壊し、住宅ローンの返済ができなくなり、ローンを提供したリーマンブラザーズの経営が悪化したのです。
リーマンブラザーズは破綻し、証券化していた商品は不良債権となり、世界中の金融機関を巻き込んで、最悪の金融危機へ発展したのです。
リーマンショック時に、VIXは過去最高の89%を記録しました。
2020年コロナショック
2020年から流行した新型コロナウィルスの感染拡大により、世界中で行動などに規制が掛かった結果、株式市場が急落しました。
物流や消費の停滞、感染者や死者数の増加など、世界中がウィルスの影響を受け各国の経済に悪影響をもたらしたのです。
コロナショックでは、リーマンショックに次ぐVIX上昇として85%を記録しました。
【米国VI】コロナ以降の2022年~2023年で上昇も
コロナ以降は、2022年〜2023年のアメリカの利上げによる米国株の下落で、VIXは20付近を推移しています。
今後も利上げが続き、米国株が下落し、VIXが上昇するかもしれません。
VIX指数をトレードするチャンスはこれからもあるように思えます。
VIX指数の今後の予想
VIX指数への投資を行う上で気になるのが、今後どのような動きになるかです。
指数自体から値動きが発生するわけではなく、S&P500の値動きに大きな影響を受けるのがポイントです。
今後投資を行う上でどのような動きが予想できるのかを見ていきましょう。
基本はS&P500の値動きに注目
VIX指数への投資を検討する場合、一番注目すべきがS&P500の値動きです。
S&P500の価格が右肩上がりならVIX指数はおだやかなレンジを形成します。
S&P500の価格が急激に下がる場面があればVIX指数は急上昇します。
このように、VIX指数の動きには必ずS&P500の価格が影響するため、VIX指数とセットで確認するのがおすすめです。
アップルやアマゾンの動きにも注目
もう少し詳しくS&P500の価格変動を予測するなら、S&P500が構成する各銘柄も確認してみましょう。
アップルやマイクロソフト、アマゾンなど、S&P500で構成割合が多い個別銘柄は、値動きがS&P500にも影響しやすいです。
そのため、個別銘柄も監視しておくことで変動を予測できます。
災害や戦争など予測しづらい影響がある
S&P500の価格が大きく変動する要因については、災害や戦争、コロナショックなどの世界的な事件が多いです。
こういった事件は予測することが無理に近く、S&P500にどのような影響を与えるのか不明な点も多いことを理解しましょう。
例えば、日本でも地震による災害が発生しますが、基本的に予測できないのと同じです。
S&P500の大きな値動きの予測が難しいことから、VIX指数の動きも予測できないため、VIX指数への長期投資は控えるようにしましょう。
無理に値動きを予測するのではなく、S&P500の価格が大きく変動した要因をニュースなどで知り、その後どう動くかを考える方が良いです。
VIX指数への投資メリット
次に、VIX指数へ投資するメリットを紹介します。
こちらも大事なので、チェックしてください。
米国株との併用でリスクヘッジ
VIX指数が大きく上昇する際は、S&P500が大きく下落する場面でもあります。
S&P500に投資を行うなら、同時にVIX指数への投資も行うことでリスクをヘッジした戦略を立てられます。
S&P500の価格が下がったとしても、VIX指数が上昇するため、S&P500の損失をVIX指数の利益でカバーすることが可能です。
VIX指数は長期で保有し続ける商品では無いため、VIX指数が上がりきったところで決済を行うのがポイントです。
逆にS&P500の価格が下落から上昇に転じれば、上がりきったVIX指数が下がり始めるため、VIX指数をショートするのも1つの戦略となります。
このように、S&P500をカバーできる商品としての投資メリットがVIX指数にはあるのです。
CFDとして売りからでも取引可能
VIX指数はCFDの商品として提供する会社もあります。
CFDは買いのロングだけではなく、売りのショートでも取引が行えるので、買いと売りの両方で取引可能です。
VIX指数のロングに乗り遅れを感じたら、逆に反転のVIX指数のショートを狙うといったことができます。
長期ではなく短期での取引に向いている商品であるため、ロングだけではなくショートのポジションが持てるメリットもあります。
VIX指数への投資デメリット
VIX指数への投資にメリットが存在すると同時に、デメリットも存在します。
デメリットもしっかりと覚えて投資に役立てましょう。
そもそも予測が難しい指標
先ほども紹介しましたが、VIX指数自体の動き自体を予測することは難しいです。
S&P500の急落にしても、予測できない事件が起こった結果として発生します。
そのため、無理に予測するのではなく、起こった事件に対して今後S&P500がどのように動き、VIX指数がどう反応するのかを考えながら投資を行いましょう。
例えば、コロナショックのような世界的な大感染が発生した際、再びS&P500が急落したとします。
同時にVIX指数は急上昇します。
ただ、過去の事例から見てもVIX指数は必ず下がるため、上がりきる場面を見てからVIX指数を売るという戦略が立てられます。
少し難しいかもしれませんが、過去の事例をしっかりと学んで、そこから対策を立てられるように考えておきましょう。
取引ができない時間がある
VIX指数は、FXのように24時間、仮想通貨のように365日、いつでも取引できる商品ではありません。
月曜日~金曜日の平日のみで、朝8時から翌日の朝6時までが取引可能時間です。(詳細な取引時間はVIX指数を取扱う会社によって異なります。)
米国の時間に合わせているため、標準時間である冬時間やサマータイムの夏時間での、1時間のズレが生じる時期もあります。
つねにいつでも取引できる商品ではないということは覚えておきましょう。
【Q&A】VIX(米国VI)の疑問に回答
次に、VIXについてよくある疑問に回答します。
取引でおすすめの証券会社は?
VIX指数は、インヴァスト証券でCFDで取引でき、買いでも売りでも利益を狙えます。
上昇時と下落時の2つがチャンスのタイミングとなり、現物よりもチャンスが多いです。
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最低いくらから取引できるの?
VIX指数は米国VIという銘柄で数千円から少額で取引できます。
レバレッジを5倍までかけられるので、2000円ほどでも取引できます。
【まとめ】VIX恐怖指数は今後どうなる?
以上がVIX指数についての解説となります。
VIX指数は、米国のS&P500のボラティリティから算出された指数で、S&P500が急落すると急騰する特徴があります。
VIX指数自体を完全に予測することは難しく、S&P500への投資でリスクヘッジに使うなどの利用がおすすめです。
何か世界的な事件が発生した時には、世界の投資家の状況を見るためにVIX指数を活用してみましょう。
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