投資信託の参考書『初歩から値下がり対策まで 損しない投資信託 朝日新書』にて、運用成績の良い投資信託がおすすめされていたので、紹介します。
こちらは、著者の信頼するファンドアナリストである吉井崇裕さんが解説されている部分ですので、ぜひとも参考にしましょう。では、どうぞ。
この記事の目次
1 驚異的な運用実績を誇る日本株式ファンド
1つめは、「JFザ・ジャパン」というファンド。おすすめ理由は圧倒的なパフォーマンスです。
1996年12月に設定されてからの騰落率は92.6%(2013年8月現在)と、二倍近く上昇しています。同期間におけるTOPIXの騰落率はマイナス45.6%です。同じ市場に投資値得るながら、ここまで差を付けているのですから、このファンドがいかに高い運用力を持っているかがわかります。
これだけの運用実績を残せる要因は、「大局観」と「相対感」だと吉井氏は語っています。ざっくり言うと、時代の流れをしっかり読んで投資していて、銘柄の上り下がりを見ながら、組み合わせをこまめに調整しているのが寄与しているそうです。
プロがここまで絶賛するのですから、投資対象として考えたいですね。
2 徹底した企業調査で銘柄選択する新興国株式ファンド
2つめは「朝日Nvestグローバル・バリュー株オープン」。(日本を除いて)新興国も含めた世界の株式に投資するファンド。
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こちらも運用実績がすごいです。
2000年3月に設定されてからの騰落率は、123.2%(2012年8月現在)にのぼっています。同期間の世界株式市場を代表する指標「MSCIオールカントリー・ワールド・インデクス(除く日本)」の騰落率は、マイナス29.5%でしたから、まさに圧倒的な差がついています。
この好成績の要因は、「徹底した企業調査による銘柄選択」にあるようです。運用会社の強みとして、分析制度の高郷運用ルールの厳格さがあるようですので、こちらのファンドにも注目しておきたいところ。
3 長期的安定運用の中心に据える高格付け債券ファンド
3つめは、「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド」。投資対象は先進国の高格付け債券。
1998年4月に設定されてからの騰落率は61.9%(2012年8月現在)。分配金を含めた基準価額の推移を見ると緩やかな右肩上がりの線を描いていますから、安定運用志向の投資家に最適のファンドと言えます。
多くの投資家が円高に苦しめられた直近一年神尾騰落率も8.6%を記録し、類似の債券ファンドが伸び悩む中で着実にリターンを積み上げてきました。
こうした運用実績の要因は、為替変動リスクにしっかり対応しているところです。先日も紹介した為替ヘッジをうまく活用しているんです。
具体的には、円安時には、為替ヘッジをかけずに為替の値動きによるキャピタルゲインを得て、円高時にはヘッジをかけて、損を抑えているんです。
こちらも運用会社の腕が素晴らしいファンドと言えます。
4 知る人ぞ知る、世界に認められた実力派ファンド
4つめのおすすめは、新興国を含めた世界の国債に投資するファンド。
直近(2012年8月末現在)の純資産残高は7億2000万円、ファンドの設定日は2010年2月と運用期間も短いので、普通に考えれば、このようなファンドは投資家の目に留まらないのではないでしょうか。
隠れた名ファンドですので、こちらもメモを。本書にはもっと詳しく、このファンドのオススメ理由が記載されていますので、参照を。
5 新興国の高い金利を享受できる新興国国債ファンド
こちらのファンドの投資対象は米ドル建て新興国債券です。
2009年3月に設定されてからの騰落率は64%(2012年8月現在)。このファンド(為替ヘッジあり)の実績は3年程度ですが、同一のポートフォリオで運用している「毎月決算型(為替ヘッジなし)」は、8年以上の実績があり、、類似の投資信託と比べて運用実績も常に上位に位置する傾向にあります。
このファンドの運用の特徴は、リスク管理に秀でた手堅い運用だそうです。市場環境が悪いときには無理に投資せず、新興国債券の保有いh率を減らして、資産の下落を軽減しているのです。
これだけ、堅実な運用方針なので、私も選択しようと思っている次第。
6 不動産に強い信託銀行のリソースを活用した実力派ファンド
こちらは、J-REIT(日本の不動産)を投資対象にしています。
J-REITについてはこちらをどうぞ→REITとは利回りの高い不動産投資信託です、ということをJ-REITの役割と共に説明してみます
このファンドの設定来の運用実績は、市場平均である東証REIT指標が-1.39%に対して、6.64%(2012年8月現在)と良好です。
REITファンドでは、銘柄が保有する物件の調査が重要との事。そこに強みを持っているのが当ファンドなんだとか。日本の不動産に投資するのは、富裕層が多く、投資銀行はそうした層のデータを握っているんです。
また、ファンドマネージジャーも実務経験豊富で、不動産と証券市場に精通しているそうですよ。こちらも検討したいところですね。
7〜10はファンド名のみ
ちなみに、7つめ以降のファンドは商品名だけの紹介です。それが以下の4つ。投資元本を削る可能性の少ない安定分配型ファンドとのこと。
7「UBS公益・金融社債ファンド(為替ヘッジあり)」UBS
8「新興国公社債オープン(通過選択型)エンコーす(毎月決算型)」国際投信
9「ビムコ・ハイイールド・ファンド Bコース(為替ヘッジあり)」日興アセット
10「優先株ETFファンド(毎月分配型・ヘッジあり)」新光投信
4つについての詳細は、本書を参照して下さい。
自分に合ったおすすめ投資信託を選ぼう
以上、10つの初心者向けファンドを紹介してきました。どれもプロがおすすめするものですので、しっかり見極めて資産を築いていきましょう。
それではまた!(Twitterでフォローする→@turuturuouzi)