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貸し倒れあり?SBIソーシャルレンディングのデフォルトを独自取材

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どうも。ソーシャルレンディングで6000万円を投資してるタクスズキです。(専門メディアで取材を受けました)

大手のSBIソーシャルレンディングに独自取材したので、そこで知ったことをまとめます。

過去に損失を出したサービスに投資して大丈夫か知りたい方は参考にしてください

結論、2012年2月に募集した個人向けファンドで貸し倒れが発生し、その後も問題が起きています。(詳細は以下の記事でチェックを)

これからも元本割れが出るかもしれないので、損したくない方は運営8年で損失ゼロのクラウドバンクを使いましょう

※ぼくも損しておらず、以下の通り安定して分配金を受け取れています

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SBIグループが100%株主で財務は信頼できる

運営会社はSBIソーシャルレンディング株式会社で、上場企業のSBIが100%株主になっています。

監査法人を入れて、売り上げ(24億円)や利益(2億円)、資産(371億円)なども公開し、財務状況に透明性があります

2019年7月には、累計融資額が1,000億円を突破したことも発表されました。

sbiソシャレンの融資額

※SBIソーシャルレンディング社のオフィスは泉ガーデンタワーという立派なビルにあります

2008年からソシャレンの準備をしていた

SBIソーシャルレンディングのサービス開始は2011年ですが、実は2008年から準備会社を作っていました

これは、海外で個人間融資のプラットフォームをやっていた海外会社との合弁会社。

Sbiソーシャルレンディングの運営会社

2008年は法制度ができておらず、金融庁などと何度も議論したそうです。

そして、議論の末に2011年に晴れてサービスローンチ。(昔は個人間もやってましたが、今は法人向けのみ)

Sbiソーシャルレンディングでの融資先

※SBIソーシャルレンディングは1つの会社で第二種金融と貸金業の免許を取って運営してます

SBIソーシャルレンディングの手数料

SBIソーシャルレンディングでは、手数料を投資家とお金の貸出先からもらいます。

まず、投資家からファンドの管理手数料を1%ほど受け取ります

手数料についての補足
投資家が直接支払うのでなく、企業への貸付金利からSBIの取り分を引いたものを投資家の利回りとしています

企業への貸付金利7%の場合、投資家の利回りは6%となり、実質1%の手数料をSBIが徴収することになる

以前は2%ほど取っていましたが、今はユーザーメリットを心がけ、1%ほどまで安くなってます

sbiソシャレンの手数料

優良ながら銀行から借りられない企業に貸し出す

SBIソーシャルレンディングでは、「返済能力があるのに銀行からは借りられない企業」に融資しています

銀行だと、不動産などの担保が必要で、開発案件に融資できないといった問題があるのです。(安定の長期。低利の融資がメイン

※銀行から借りられない理由は、以下の記事で詳しく解説してるのでチェックしてください

返済能力のありそうな企業に融資

そこでSBIは不動産の着工、完工など銀行が融資できないフェーズで貸し出します

その後、銀行が融資できるフェーズまで事業がうまく進んだら、銀行などの金融機関に引き継ぎます

借り換え、つまりもっと有利な条件で借りられるようにしてくれてます

Sbiソーシャルレンディングで借り換え

ソシャレンの融資先は厳選されている

「銀行に融資してもらえない企業に貸し付けるなんて大丈夫?」と思うかもしれませんが、

銀行特有のルールがあり、融資したくてもできない場合があるのです。

そういった隠れた優良企業に融資するのがソーシャルレンディングです。

ソーシャルレンディングの仕組み

ソシャレンでは融資先を厳選しており、どこにでも貸すわけでなく、返済能力のあるところにしか融資しません

※融資の際の基準や厳しいチェックについては以下の記事でチェックしてください

融資残高で市場全体の24%を占める

取材では、SBIソーシャルレンディングの融資残高が333億円であり、市場全体の24%を占めるという事実も聞いてきました。

ちなみに、ソーシャルレンディングの上位4社はSBI、maneo、クラウドバンク、オーナーズブックです。

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SBIの運営方針とは?

SBIでは、他のソーシャルレンディング事業者であったような不正を絶対に起こさないようにしています。


当然ながら、SBIグループ各社からの出資を受けておらず、グループ各社への貸付も行なっていないそうです。

こちら、取材当時は確かに健全な運営という印象がありましたが、2021年2月に起きた事件をきっかけに意見が変わりました

まだ公式発表もなく真相はわかりませんが、問題のありそうな会社に融資した可能性があります

なので、現時点では明確に「大丈夫」とは言えません

※手数料は年々下がっており、それに伴い投資家の利回りは上がっています。

おすすめは?SBIソシャレンのファンドの種類

以下、SBIソーシャルレンディングのファンドの種類。

投資先まとめ
不動産、転売業社への貸し出しファンド

担保ローン。貸金業社への貸付ファンド(卸のような仕組みもやっている)

・太陽光、バイオマス

・IoTや、カンボジアなどのマイクロファイナンスファンド

coolのファンド:利回り

投資家(ユーザー数)は4万人ほど(デフォルト後も増加中)

他に、投資家数は4万人という事実や以下の話も聞いてきました。

ユーザー属性まとめ
・SBI証券ユーザーからソーシャルレンディングに流れてくる人が多い

・年齢分布は20代:8.4%、30代:28.5%、40代:31.9%、50代:18.9%、60代:9.5%、その他2.8%。

・ユーザーからは「SBIグループで安心、毎月のお小遣いのようで嬉しい」という感想が

カンボジアファンドでの延滞率、貸し倒れは?

SBIの取材では、これまでの延滞率が0.02%で、貸し倒れ(デフォルト)率が0.17%というデータも知りました。

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延滞や貸し倒れが出たのは、カンボジアの個人(技能実習生)に貸し出すファンド。(リスク高めなので、利回りは10%くらい

このファンドは借り手も見つかりづらく、ロールオーバーも出ていたので、今はモビリティファンドやマイクロファイナンスを組成しています。

【大事な追記】不動産ディベロッパーファンドで延滞中

最近は不動産担保ファンドが多く、こちらは貸し倒れゼロです

不動産担保ファンドと名前が似ている「不動産ディベロッパーズファンド」では延滞が発生中です。

スクリーンショット 2021 03 20 14 30 06

報道によると太陽光・メガソーラーファンドも危ないようで、この2つには投資しない方がよさそうです。

太陽光であれば、クラウドバンクが損失ゼロで手堅いので、こちらで投資するようにしています。

興味がある方は、利回りや運用期間、実績をチェックしておきましょう。

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アサックスという東証一部の会社と延滞率を比較

延滞率がイメージしづらいかもしれないので、上場企業のアサックス(法人向けの貸金業)と比べてみました。

ここは融資残高678億円で、延滞率は3.3%

SBIは融資残高350億円で延滞率が0.02%ですから、その少なさがわかります

※延滞率や貸し倒れ率が低い理由は、しっかり担保を取っているから

貸し倒れ(損失)を出したファンドの詳細

サービス開始当初には個人向け融資ファンドもあり、以下2つで、貸し倒れが発生しました。(担保と保証なし)

・SBIフリーローンファンド、SBISL借換ローンファンド(どちらも現在は募集停止中)

デフォルトしたファンドでは、投資家の(想定)利回りが最大13.8%と高めで、ハイリスクなものでした。(運用期間は2年〜3年)

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※実際の貸付金利は15%と審査はあるものの、あまり信用できない人への融資だったと考えられます(タクスズキの主観)

結果、延滞などの問題もあって回収困難になり貸し倒れ・返済遅延の合計金額は500万円以上になりました

損(失敗)しないためにリスク分散が必要

このような貸し倒れで損しないために、いろんなサービスのファンドに複数投資してリスク分散しておく必要があります。

1つのファンドに集中投資はダメ

なので、SBI以外のソーシャルレンディングも使って、損を防ぎましょう

おすすめは8年の運営で貸し倒れ(損失)ゼロのクラウドバンクです。

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SBIの今後について:サーバー強化などを予定

SBIの今後の展開についても聞いたので、以下にまとめます。

SBIがこれから改善すること
・今は募集がかかるとサーバーに負荷がかかり、読み込みが遅くなっているため、ここを改善したい

マイページのリニューアルも予定

・2020年3月に投資家数5万人、融資残高500億円を目標に掲げている

新シリーズのファンド組成も検討中

SBIではファンド募集時に応募が殺到しページ読み込みが遅くなりますから、サーバー増強は嬉しいですね。

常時募集ファンドとオーダーメイドファンドも解説!

「常時募集してるファンド」と「都度作るオーダーメイドファンド」の違いも聞いてきました。

常時のは、まずファンドを作ってお金を集めて、借り手を探します

Sbiソーシャルレンディングでの融資先

もし、借り手が見つからない場合は、ロールオーバーが発生し、集まったお金は次のファンドに回ります。

このようなファンドを用意している理由は、投資家がいつでも投資できるようにするためです。

一方、オーダーメイドは借り手のニーズに応じてファンドを作ります。(借り手の需要ありき

常時募集ファンドの貸し先について

常時募集してるファンドでは、複数社に融資しており、それぞれで借入金利が違い、加重平均で利回りを出しています

※その辺の詳しい内訳、計算は投資家にはレポートで詳しく出しています

つまり、これは何社かに分散して融資してるイメージです。

12%くらいのリターンのファンドはやらない

なお、他社のように利回り+13%のようなファンドを聞いたところ、「現状では予定にない」という回答を得ました。

その理由は、募集金額が「15億円」のように規模が大きいから。

これくらいの金額で10%を超える金利だと、借り手の返済額がかなり大きくなってしまうんですね。

とはいっても、過去に「億円単位で10%のリターン」というファンドを出したことはあるそうです。

常時ファンドの貸し先の選定理由

常時募集ファンドで融資している会社は、昔から付き合いがある会社で、審査もしっかりしています

Sbiソーシャルレンディングの運営会社

その際は、「業績何年以上」「純資産5000万円以上」など厳しい審査基準がありますし、貸金業の免許がある会社にしか融資しません

※2021年に問題が起きたのは、オーダーメイドファンドです

問題が起きて損したくない方は、損失ゼロでお得なキャンペーンもあるサービスを使いましょう。(以下の記事でまとめてます)

※CREファンディングは上場企業の運営であんしんできます

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SBIソーシャルレンディングでの担保について

担保を基にした融資金額の上限についても聞いてきました。(以下、上限額の図解)

sbiソーシャルレンディングの担保

担保不動産が更地などの場合の貸付上限額
上限額 = 担保の不動産価値×70%-先順位債権額(先順位がいる場合)

※担保の価値は、公的価格指標や取引事例を基に、物件個別の要因を加味して算出

担保不動産が収益物件の場合の貸付上限額
式 = 「地代や家賃などの収益を基に、収益還元法で算出した不動産価値×70%」 – 「先順位債権額(先順位がいる場合)」

sbiソーシャルレンディングの担保

第三債務者(Aとする)、つまりSBIの貸し先(Bとする)のその先でも不動産の担保があります。

というわけで、以上が取材した内容です。

損した、失敗した人がいるか調査

他社だと、ラッキーバンクの延滞案件では50億の債権を16億で売ることになり、かなりの損が確定しました

クラウドクレジットのカメルーンファンドでも延滞が発生しており、高利回り案件や海外投資では危険も多いなと。

融資先からの資金を回収できない場合、全損もありえます。

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1つのファンドでも大きく損すると年利も小さくなってしまうので、1つ1つのファンドを慎重に見て投資したいところ。

遅延(延滞)、元本割れにも注意

投資にリスクはつきもので自己責任ですし、ハイリターンに魅力を感じて注意書きを読まないと損することがあります。

ソーシャルレンディングでは「借り手が払う金利」が儲けで、デフォルトしない限り経験者も初心者も等しく稼げます。

※SBIの他のグループ会社では、株式投資型クラウドファンディングサービス「GEMSEE Equity」も運営してます

コロナウイルスの影響で損失を出すか @2020年

SBIソーシャルレンディングにおいて、コロナウイルスの影響はあまりないと考えています。

飲食店などに貸しているわけではありませんし、担保もしっかりとっています

クラウドクレジットは為替に影響が出て、ロシア建のファンドで損失を出しましたが、SBIは為替リスクがありません

こういった理由から、影響はそれほど大きくないと考えています。

【デメリットまとめ】SBIソーシャルレンディングで大損する?

最後に要点をまとめます。

・SBIは過去に元本割れ(損失)あり
・運営企業の財務が健全

安全かと思っていましたが、2021年に問題を起こし、大金を投資するのはやめました

これまで損失ゼロの大手クラウドバンクに資金を移し、こちらでは安定して分配金を受け取れてます

クラウドバンク21年3月の分配金

興味がある方はサイトで利回りなどをチェックしておきましょう。

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