本日は、ソーシャルレンディングサービス「AQUSH」の「保証会社不動産担保ローンファンド」を紹介します。特徴は、出資金の保証体制が手厚いことです。
それでは、いつも通り説明していきます。
この記事の目次
保証会社が入るので出資金が返ってくる可能性高し
仕組みは、以下の図の通り。
いつも通り、複数の投資家から、出資してもらって、AQUSHがお金を借りたい事業者にお金を貸す仕組み。
それに対して、お金を借りた側が元本と共に返済金利(5.5%)を支払って、その一部を投資家に分配する流れ(金利2.5%)。ただし、この商品では、その分配先が投資家だけではありません。
「保証会社」にも返済金利の一部が分配されます(1.5%)。この「保証会社」という組織がこの商品のキーなのです。では、保証会社とはなにをしてくれる組織なのか。それを説明してみます。
保証会社は借り主からお金を回収してくれる
ざっくり言ってしまえば、保証会社は、借り主がお金を貸せなくなってしまったとき、不動産を担保としてお金を回収してくれるんです。
だから、投資家にとっては、貸し倒れのリスクが低くなるんです。私たち、投資家のリスクを低くしてくれるですね。この商品では、東証の上場企業である「株式会社日本保証」と「株式会社アサックス」が保証会社の役割を担ってくれます。
ちなみに、不動産担保とは、借り主が融資を受ける際に担保とするものです(お金を返せなくなった時の資産とするもの)。
融資の際、事業者をしっかり審査
まず、前提としてAQUSHの運営会社と保証会社は、借り主の返済能力など審査を行います。その際、不動産を担保として提供できるか、保証会社との保証委託契約ができるかなどを考慮します。
不動産の担保評価は、不動産担保ローン事業に豊富な実績を持つ保証会社が実施します、とのこと。
なお、資金調達する事業者は創業間もないなどの理由で銀行から融資を受けられないところが主です。
参照:融資型クラウドファンディング「クラウドバンク」のセミナーで気づいた重要事項
「AQUSH 不動産担保ソーシャルレンディング」のデータ
では、投資判断に必要なデータを紹介します。
出資金額の最低金額は5万円、最高金額は2,000万円です。5万円から投資ができるということですね。
運用期間は、3ヶ月〜36ヶ月。ただし、原則36か月です。出資元金の返済と配当が投資家に毎月分配されます。その際の、投資家にとっての利回りは、2.5%。
仮に、10万円を36ヶ月(3年)運用すると、税惹き後利回りは5,183円になります。3年金利固定の国債なら、143円。銀行での預金なら71円ですから、それに比べたら高利回りな商品と言えます。
「AQUSH 不動産担保ソーシャルレンディング」のリスク
毎度ながら、リスクも考えていきましょう。
リスクは、借り手、AQUSH運営会社、保証会社の「信用リスク」です。それぞれが、仮に破綻してしまったら、出資金が返ってこなくってしまうかもしれないのです。
ですが、リスクに対しては、対策も施されています。まずは、借り手の信用リスクに対する対策から説明していきます。
融資実行後に借り手からの返済が滞る可能性があります。この場合、ExCo社は、保証会社との保証契約に基づき、元本、利息、及び90日を上限とする遅延損害金の代位弁済を求めることになります。
つまり、前述した保証会社が、AQUSH運営会社の替わりに、借り主からお金を回収してくれるんですね。この際は担保にしている不動産から返済がなされます。
保証会社と運営会社が危うくなったら、出資金が返ってこない可能性も
ここで、気をつけておきたいのは、AQUSH運営会社が担保を取得しているのではないということです。取得しているのは保証会社ですから、運営会社が不動産担保を要求しても、それは有効ではないのです。
なお、運営会社と保証会社の経営状況が危うくなってしまったら、出資金が返ってこなくなるリスクが高まります。これらのリスクも把握しておきましょう。
借り手側の保証はなされている商品
紹介してきたように、この商品は保証会社が担保を押さえることによって、出資金返済のリスクを抑えることができています。ですので、保証無しの商品よりは貸し倒れの可能性が低くなります。
また、2.5%の利回りも期待できます。
ただし、クラウドバンクなどの商品に比べて運用期間が長いことや、運営会社、保証会社の信用リスクがあることは考慮に入れた上で、投資を行いましょう。
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ある程度のリターンには相応のリスクがつきものですので。
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