この記事では、クラウドバンクの中小企業支援型ローンファンドについて解説します。
利回りが7%ほどの案件もありますが、仕組みがわからず不安な人もいるはず。
そういった方のために仕組みやファンドの手堅さについて解説します。
ほったらかしで資産を増やしたい方も参考にしてください。
・不動産担保と比べると、不安な面も
・これまで8年で、貸し倒れ(投資家の損失)ゼロ
この記事の目次
中小企業支援ファンドの概要
中小企業支援型ローンファンドは、中小企業への融資をします。
融資先企業の資金用途は事業運営のためであり、事業で収益を出したりして、借りた分を利息付きで返済します。
・投資期間:6ヶ月〜14ヶ月
とあるファンドでのお金の流れ
とある中小企業ファンドでは、企業Aが新規事業のために資金調達をしていました。
新規事業が軌道に乗ったタイミングで銀行からお金を借り、いわゆる「借り換え」でクラウドバンクから借りたお金を返済する予定となっています。
銀行からの融資では売り上げが必要となりますから、売り上げが出てから銀行からお金を借り、より低い金利で資金調達を行います。
なぜ企業は銀行からお金を借りないのか?
ちなみに、中小企業が銀行からお金を借りない理由は、銀行からの融資はハードルが高いからです。
例えば、業歴の短い企業や前期決算が赤字の企業は、当期の財務状況が良好であっても融資を断られる可能性が高くなります。
また借入期間が短い案件や、融資額が少額の案件も、審査の手間に見合わないため、敬遠される場合があります。
※危険な会社だから融資を受けられないわけではありません
借入額や期間などがあまり関係ない
それに対して、クラウドバンクではより柔軟な融資審査を行っています。
業歴や、借入期間、借入額などの融資条件ではなく、「返済できるか」に重点をおいて審査します。
しっかりと返済できる裏付けがあり、融資額を十分に返済できるだけの担保があれば融資を検討します。
※こちらについては、以下の記事で詳しく書いてるのでチェックしてください
ぼくも前は「太陽光の買取単価」について誤解してましたが、すでに単価が決まってる設備であれば、その単価は20年キープされます。
取材では、クラウドバンクの融資先が銀行から借りない理由も聞きました。
>7年の運営で投資家の損失ゼロの理由https://t.co/ExyB3CDACthttps://t.co/y8JoNqmrYK pic.twitter.com/FNK6egRqUD
— タクスズキ@投資収入をブログで公開(セミリタイア&分配金などの利益は固定ツイ、プロフ文で。FIRE) (@TwinTKchan) February 22, 2020
中小企業支援型ローンファンドでも担保が重要になる
中小企業支援ファンドでも他のファンド同様、担保が重要になります。
投資する際は担保があるかをチェックし、以下の項目もみておきましょう。
・融資額は担保評価額以下になっているか
担保が売却・現金化できるかもチェック
たとえば、担保評価額が5000万円で融資額が2500万円なら、もし融資先に万が一のことがあっても担保を売却し、融資額を回収できます。
結果、投資家の損も回避できます。
(融資額 / 担保評価額)の割合は低い方が安心できます。
担保評価額が適切でないと、売却した時に「融資額に満たない」なんてこともあるので、評価もチェックしておきましょう。
過去の担保評価について解説
過去には、融資先の保有する株式を担保にした事例があり、詳細は以下の通りでした。
・融資先が返済できない状態になったら、株式を売却し資金を回収する
・上場株式は売却しやすく、現金化しやすい
担保評価が適切かもチェック
担保評価については、以下のように説明されていました。
・控えめに評価するために、「株式単価と保有株数を掛けた額」に対して2で割って評価(これがクラウドバンクの評価額)
・担保の評価額に対して60%以下の融資となっている
担保評価額は、本来あるべき額の1/2に設定されており、融資額はそれの60%以下ですから保守的と判断できます。
このような評価がされていれば、このファンドに投資しても大丈夫なのではないかと思います。
保証への評価方法も知る
中小企業ファンドでは、保証についても理解できるようになっておきましょう。
担保ほどの効力はないですが、あることで万が一のことがあっても、お金がかえってきやすくなります。
返済に対して真剣になってもらえるため、連帯保証はあった方がいいです。
連帯保証は第三者がいい
連帯保証は融資先の代表でなく、第三者によるものの方が信頼できます。
もし融資先が倒産した際、代表による連帯保証だと、代表の資産も危うく資金を回収できない場合があります。
会社と関与しない第三者であれば、倒産の影響が少ないはずなので、第三者による連帯保証の方が信頼できます。
詳しくは以下の記事でもチェックしておきましょう。
ちなみに、担保と保証の必須知識はこちら>連帯保証はいくらでも偽装できるので、連帯保証があっても100%信頼してはいけない
「担保なし・保証ありのファンド」がある場合、気をつけた方がいい
保証などの表記偽装は、過去にソーシャルレンディング事業者であったので注意https://t.co/CUfWJAa1WQ
— タクスズキ@投資収入をブログで公開(セミリタイア&分配金などの利益は固定ツイ、プロフ文で。FIRE) (@TwinTKchan) February 21, 2021
そもそもクラウドバンクが大事にしていること
そもそもクラウドバンクは「以下の条件を満たす企業にしか融資しない」ということも覚えておきましょう。
・担保・保証もしっかりしている
中小企業以外のファンドでも融資先を厳しく審査しているため、これまでの8年で投資家の損失はゼロです。
※ぼくも以下のように安定して分配金を毎月得られています
クラウドバンクのチェック項目
クラウドバンクでは担保評価に加え、融資先の経営状況も厳しくチェックしています。
・その後、融資審査会を開催し、複数名による最終的な判断によって融資の実行を決定
このような体制であるため、これまで8年で投資家の損失が出ていません。
【まとめ】中小企業ファンドを独自評価
紹介してきた点から、中小企業支援型ローンファンドは手堅いと判断し投資しています。
太陽光発電の担保や不動産担保と比べると、不安に思う方もいるかもしれませんが、融資先の経営など厳しいチェックもあります。
他の事業者と比べても、「8年で貸し倒れ(損失)ゼロ」という実績はクラウドバンクくらいなので信頼してます。
毎月分配ですし、ひんぱんに分配金をもらいたい人にもおすすめです。