僕のような投資で資産運用を目指す初心者には、わからないことがたくさんあります。疑問点は、ネットを調べても解決策を見つけるのが難しいです。
そんな中、お金のプロが書いた著書『内藤忍の資産設計塾【第3版】』に初心者の質問に回答するコーナーがあったので、そこから気になったものを紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さい。
この記事の目次
どれくらいのお金を投資に回すべき?「生活費3ヶ月分以外は投資」
僕たち初心者としては今持っているお金から、どれくらい投資すればいいか判断がつきません。そんな質問に対して、著者は以下のように回答しています。
手元に置いておく資金として生活費の3ヶ月分を目安にしましょう。それ以外は運用に回して良いと考えます。投資といっても個人向け国債(購入後1年は解約できない)など一部の商品を除けば、いつでも解約できる流動性を持っています。
お金が必要になったら、現金化してしまえばいいわけですから、リスクを感じすぎるのも良くないとのことです。資産運用を始めようと思っているなら慎重になりすぎないようにしたいですね。
損を出したまま売りたくないがどうすればいいか?
投資では、購入していた商品が値下がりした時の対応が重要になります。いつかまた上がると期待してずっと持っておきたくなりますが、それは良くないんだとか。
買った株が思惑に反して下落したために生じた含み損は過去の投資の結果であり、売っても売らなくても、損失金額は変わりません。過去にとらわれず、現時点で最も良いと考える投資を実践する方が、実損が出たとしても合理的な投資行動になります。
過去の投資を気にせず、ゼロから投資するとしたら、何に投資をするか考える方が得策なんだとか。ぜひとも覚えておきたい所です。
全世界同時株安など、市場のパニック時にはどうすればいいか?
リーマンショックのように、商品価値が急落した時というのは、後から見ると投資のチャンスなんだそうです。
市場が悲壮感に陥った時は、割安に投資ができるタイミングと考えることができます。しかし、そのような局面で投資をするのは、プロでも難しいのが現実です。
投資のチャンスと言えでも、判断は難しいので、長期的な視点で冷静に考える必要がありそうです。
投資したファンドが低迷している時はどうすれば?
投資信託などの運用実績が良くない場合は、競合と比較することが重要です。
ファンドの運用実績が低迷している場合、同じ運用をしている競合ファンド屋、ベンチマークと比較する必要があります。インデックスや他の競合ファンとよりいい成績であれば、下落していたとしても保有を続けます。
ただし、資産配分の見直しによって配分比率が変わったら、その金額は調整する必要があります。
そのファンドのみの運用成績だけで判断せず、競合の情報もしっかり判断材料にしましょう。他が下落していて、それよりも良いなら持っておいた方がいいんですね。
投資信託の売り時は?タイミングは?
投資信託も株式と同じく、売るのにふさわしいタイミングがあるはずです。それをどうやって見極めればいいか、著者は3つのポイントで答えています。
投資信託の売却タイミングは次の3つが考えられます。1つはそのファンドに魅力が無くなった時です。
例えばファンドマネージャーが交代して運用方法が変わっていた、運用成績が低下して今後のリターンに期待できなくなった、残高が急に減少し運用に英強打出そうだ、といったファンド自体のクオリティの変化によるもの。
2つめはアセットアロケーションからの判断です。年に1回実行するリバランスのためにファンドを売却することは、比率を維持するためにも必要なことです。
3つめの売却理由は別の商品に乗り換える場合です。例えば日本株の場合、インデックスファンドで積み立てをして金額がまとまったらETFにスイッチする「リレー投資」を行うような場合です。
「ファンドのクオリティの変化」「リバランスのため」「別の商品への乗り換え」、この3つどれかに当てはまれば、投資信託の売り時なんですね。これもメモしておきましょう。
全部の資産が値下がりして、資産配分の比率が崩れた時でもリバランスするべき?
リバランスの目的は自分の理想とするアセットアロケーションを維持し、リスクを抑えながらリターンを狙うためです。全ての資産が値下がりした時であっても、理想の配分比率に変化が無ければ定期的なリバランスを実行していくべきと考えます。
そのような状況では、一番値下がりが小さかったものを売り、一番値下がりが大きかったものを買うことになります。
前回も述べたように定期的なリバランスによって長期のリターンにつながりますから、これは実践したい所。
これからの教訓をぜひとも資産運用に生かしていきましょう。僕みたいに初心者であれば、特にですね。なお、本書では他にもたくさんの学びを得られますので、ご参考に。
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