証券アナリスト(CMA)は、投資業界における有名な資格として多くの人に知られています。
証券アナリストとは、主に業績や財務状況から企業の価値を分析する人のこと。
証券アナリストを取得していることは、企業価値の分析のプロである証となります。
「証券アナリストを取得する難易度は高いのではないか」
「実際に証券アナリストになるためにどうやって勉強すればいいのか」
証券アナリストと聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
結論として、証券アナリストの試験では金融に関する深い知識が問われるので、試験内容に関しては難易度が高いといえます。
しかし学習スケジュールを立てて、しっかりと勉強を行えば独学でも十分に合格が可能です。
この記事では、証券アナリストの概要や資格を取得するための勉強方法について詳しく解説していきます。
FXは、みんなのFXがスプレッドが狭く、有利に取引できます。
当サイト限定のキャンペーンで最大1,010,000円をもらえてお得なので、まずは無料で口座を作っておきましょう!
この記事の目次
証券アナリストとは
証券アナリスト(CMA)は、公益社団法人日本証券アナリスト協会が主催する民間の資格です。
証券アナリストとは、主に業績や財務状況から企業の価値を分析する人のことです。
証券アナリストを取得することで、企業価値の分析に関する専門的な知識を持っていることの証となります。
投資業界でもメジャーな資格として知られています。
金融機関に勤めている人から、一般会社で財務業務を担当している方まで幅広い職種の方が取得をしています。
証券アナリストの取得を目指すメリット
証券アナリスト(CMA)の資格取得には、財務状況や業績から企業価値を算出する方法や、経済状況、M&Aに関する知識に至るまで様々な知識が必要になります。
証券アナリスト取得のための学習を通して、業務で役立つ金融に関する知識をプロレベルにまで深められることが最大のメリットであるといえます。
また証券アナリストはしっかりと学習を行わないと取得できない資格です。
したがって、証券アナリストを取得していることは転職や就活でのアピールとしても使え、キャリアアップや年収アップが狙いたい方にも役立ちます。
証券アナリストの取得難易度や必要となる勉強時間
証券アナリストの資格取得はどれほどの難易度であるのか、そしてどれくらいの勉強時間が必要となるのかみてきましょう。
証券アナリストの取得難易度
証券アナリストの試験では、証券分析から財務分析、コーポレート・ファイファイナンスに至るまで幅広く、
深い金融知識が問われ、試験内容に関しては難易度が高いといえます。
具体的には、同じく金融系の資格に証券外務員(一種)という資格がありますが、証券アナリストの方がやや学習難易度が高いといえます。
ただし証券アナリストの資格取得の過程ではしっかりと学習を行うカリキュラムとなっています。
合格率は第1次試験、第2次試験とも50%前後と高めになっています。
つまり証券アナリストは、難易度はそれなりに高いものの、十分独学で取得可能な資格なのです。
証券アナリストになるまでに必要となる勉強時間の目安
証券アナリストになるまでに必要な勉強時間は200時間程度が目安です。
平日1時間、週末5時間、週合計12時間勉強する場合、証券アナリストの第2次試験に合格するまでには3〜4ヵ月かかることになります。
200時間という目安は決して短くはないので、自身でスケジュールを管理して学習を進めなければなりません。
証券アナリストになるまでのスケジュール
証券アナリストになるまでのスケジュールをみていきましょう。
証券アナリストになるためには、まず1次試験の為に必要な第1次レベル講座を受講します。
第1次レベル講座は、通常5月末から申し込みが開始され、6月1日から開講されます。
そして第1次レベル講座を受講した翌年から1次試験に受験できるようになります。
1次試験は、春(4月下旬)と秋(9月下旬または10月上旬)の2回開催されます。
1次試験で3科目合格すると、第2次レベル講座の申し込みができるようになります。
そして第2次レベル講座受講後、毎年6月上旬に実施される2次試験に受験できるようになります。
例えば2024年1月から証券アナリストを目指す場合、以下のようなスケジュールで資格取得を進めることになります。
2024年1月~3月:学習期間
2024年4月:1次試験受験(財務・経済)
2024年6月:1次試験合格発表
2024年6月~9月:学習期間
2024年10月:1次試験受験(証券分析)
2025年1月:第2次レベル講座申し込み、受講開始
2025年2月~6月:学習期間
2025年6月:2次試験受験
2025年8月:2次試験合格発表
ただし年によって講座開講のスケジュールや試験日が異なることがあるので、
証券アナリストの資格取得を目指す方は、日本証券アナリスト協会公式HPを確認してください。
証券アナリストの試験概要
証券アナリスト(CMA)の試験には、第1次試験と第2次試験の2つがあります。
それぞれの試験内容について解説していきます。
第1次試験
第1次試験には以下の3科目があり、それぞれの分野に関して基本的な知識や分析能力が問われます。
Ⅱ財務分析、コーポレート・ファイナンス
Ⅲ市場と経済の分析、数量分析と確率・統計、職業倫理・行為基準
I〜Ⅲの科目ごとに試験があり、第1次試験では3科目全ての試験に合格しなければなりません。
ただし3科目全てを一度に受験する必要はありません。
1年間に春と秋の2回試験があるので、春は「財務分析(Ⅱ)と経済の分析(Ⅲ)」、
秋は「証券分析(Ⅰ)」といった風に分けて勉強を進めるのがオススメです。
第2次試験
第2次試験は午前と午後の2部に分けて行われ、以下の科目に関して証券分析業務に必要なより高度な知識や実務への応用力が問われます。
財務分析
コーポレート・ファイナンス
市場と経済の分析
数量分析と確率・統計
職業倫理・行為基準
証券分析とポートフォリオ・マネジメント
財務分析
コーポレート・ファイナンス
市場と経済の分析
数量分析と確率・統計
マーク方式で行われる第1次試験と違い、第2次試験では計算問題や記述式の問題も出題されるため、知識を深く理解しておく必要があります。
また2つの試験で共通しているのは、「職業倫理・行為基準」の得点が一定水準に達しない場合、総得点や他の科目の得点にかかわらず不合格になる点です。
つまりどの科目もバランス良く学習しておくことが大切になります。
証券アナリストになるための勉強方法
証券アナリスト(CMA)の資格取得を目指す方は、以下の3つの勉強方法を抑えておくようにしましょう。
テキストや練習問題を使って用語を暗記・理解する
過去問で問題の傾向を掴む
学習する順番を決める
まず証券アナリストの合格に向けて勉強をする前に、どの分野から学習するか順番を決めるようにしましょう。
証券アナリストの試験には学習分野が複数あるので、得点源にできそうな分野から重点的に勉強を始めるのがオススメです。
また2次試験でも出題がある科目から始めるとよいでしょう。
どの分野から学習するかが決まったら、それぞれの試験日に合わせた学習スケジュールを立てることで勉強がスタートできます。
テキストや練習問題を使って用語を暗記・理解する
1次試験では基本的な知識が問われるので、テキストの練習問題を何度も解いて、解法を暗記すれば合格できる可能性が高いです。
ただし2次試験ではより高度な知識が問われ、
かつ記述式で解答をしなければならないので暗記するだけでなく、しっかりと理解をしておくことも大切です。
過去問で問題の傾向を掴む
1次試験、2次試験ともに過去問と類似した問題が頻出します。
つまり過去問と似た問題は得点源となるので、過去問を何度も解いて、問題の傾向を掴むことが合格するための勉強のコツです。
【まとめ】証券アナリスト資格(CMA)の合格率は?
証券アナリスト資格(CMA)の概要やスケジュール、資格を取得するために必要な勉強方法などについて詳しく解説しました。
証券アナリストの資格は、企業価値の分析に関するプロである証でもあるので取得難易度は高いといえます。
ただしスケジュールにそれほど無理がなく、講座のカリキュラムも立てられているため、しっかりと学習を行えば独学でも十分合格が可能です。
これから証券アナリストの合格を目指す方は、まずは学習スケジュールをしっかりと立てることから開始をしてみてください。