「株式投資とFXでは取引時間に違いはあるのか」
FXにこれから取り組もうと考えている方の中には、FXの取引時間について上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論、FXは土日以外の平日であれば24時間、具体的には月曜日の午前7時から土曜日の午前7時まで取引可能です。
ただし24時間取引が可能ではあるものの、各時間帯で値動きの特徴や取引すべき通貨ペアが異なり、各時間帯の中でも注目すべき時間帯があります。
この記事ではFX取引の時間について、各時間帯の特徴や取引におすすめな時間帯について、詳しく解説していきます。
取引時間帯ごとの特徴を活かした取引手法も紹介しているので是非参考にしてください。
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この記事の目次
FX取引ができる時間とは
FXは、基本的に平日（月曜日～金曜日）であれば24時間、具体的には月曜日の午前7時から土曜日の午前7時まで取引可能です。
24時間FX取引が可能な理由は、FX市場が日本だけでなく世界各国に存在しており、いろんな市場で常に取引がされているからです。
また日本が祝日であっても24時間取引できるのは変わりません。
ただし、以下の期間は為替市場が開いていないのでFX取引ができません。
1月1日（世界中の為替市場が休場のため）
ただ、取引ができなくても為替レート自体は常に変動しています。
したがって休場明けは、窓が発生するほど急な値動きが発生することがあるので注意するようにしましょう。
サマータイムの期間は取引時間が変わる
欧米を中心に導入されている「サマータイム」の時期は、取引時間が通常と異なるため注意が必要です。
サマータイムが導入されるのは、3月の第2日曜日〜11月の第1日曜日です。
サマータイムとは、日が昇っている時間を有効に活用するための制度なので、日の出が早い時期は時計の時間を1時間進められます。
具体的には、通常午前7時（オープン時間）から午前7時（クローズ）となっているのが、
午前6時（オープン時間）から午前6時（クローズ）となります。
またロンドン市場やニューヨーク市場の開場時間も1時間早まります。
日本ではサマータイムが導入されないので、取引時間に影響はありません。
FX取引ができる各時間帯の特徴
FX取引は24時間取引可能ですが、各時間帯で特徴が異なります。
ここではFX取引に重要な以下の3つの時間帯について紹介していきます。
ロンドン時間：16時～19時
ニューヨーク時間：21時～翌3時
それぞれ解説します。
その1：東京時間🇯🇵「8時～15時」
1つ目は午前8時〜午後3時、通称「東京時間🇯🇵」と呼ばれる時間帯です。
午前6時からオセアニアの為替市場がいち早く開場されますが、市場参加者が少ないため、それほど値動きがありません。
大きく動いたとしても突発的な値動きとなる傾向があります。
午前8時以降の東京為替市場オープン後は、市場参加者が増えることで、取引が活発になりトレンドが発生する可能性が高まります。
豪ドル・NZドルが活発に取引
東京時間は、アジアやオセアニアの市場参加者が多いこともあり、クロス円通貨ペアや
豪ドル・NZドルなどのオセアニア通貨ペアを取引しやすい時間帯です。
東京時間の中でも、金融機関が外国為替取引をする際の基準レート「仲値（なかね）」を発表する午前9時55分前後にかけて取引量がさらに増えます。
特に5日や10日のような5と0のつく日、通称「ゴトー日」は国内の輸入企業が取引先に支払うドルが必要になることから、ドル高・円安になりやすいです。
また11時30分〜13時に発表される日銀の金融政策 決定会合の結果や、15時半頃に行われる日銀総裁の会見でもドル/円が急変動することがあります。
東京時間で注目すべき時間帯
東京時間で注目すべき時間帯を以下でまとめました。
午前11時30分～午後1時：日銀の金融政策決定会合の結果発表
午後3時半頃：日銀総裁の会見
その2：ロンドン時間：16時～19時
2つ目は午後4時〜午後7時、通称「ロンドン時間」と呼ばれる時間帯です。
東京時間終了後、すぐにロンドン為替市場が開場します。
アジアのトレーダーに加えて、ヨーロッパのトレーダーも参加するロンドン為替市場は世界トップの取引量を誇っているので、
開場後すぐに取引が特に活発になります。
なおロンドン時間は、ユーロ/ドルやポンド/ドル、ユーロ/ポンドなど欧州通貨ペアを取引しやすい時間帯です。
ロンドン時間の中でも、ロンドン為替市場の開場後から19時までにかけて欧州の経済指標が多数発表されるので、結果次第では欧州通貨ペアが急変動します。
19時以降は、ロンドン為替市場のトレーダーが昼休みに入るため値動きは落ち着きます。
ロンドン時間で注目すべき時間帯を以下でまとめました。
午後4時～午後7時：欧州の経済指標発表
その3：ニューヨーク時間：21時～翌3時
3つ目は午後9時〜翌午前3時、通称「ニューヨーク時間」と呼ばれる時間帯です。
ロンドン為替市場の終了を待たずに、午後10時（サマータイムの場合は午後9時）からニューヨーク為替市場が開場します。
ニューヨーク為替市場のオープンは、全世界のトレーダーが注目する時間帯なので1日で最も取引が活発になります。
なおニューヨーク時間は全世界のトレーダーが参加するため、
軒並み全通貨ペアのボラティリティが高まりますが、特にドル/円やユーロ/ドルなどドルを絡めた通貨ペアに注目です。
そしてニューヨーク時間には、雇用統計や消費者物価指数、ISM製造業景況指数など
アメリカの様々な経済指標が発表され、為替レートに大きな影響を及ぼします。
翌3時頃には、FOMC（連邦公開市場委員会）政策金利発表も行われるので、開場後から5時間は取引チャンスとなるのです。
また翌午前1時（サマータイムの場合は翌午前0時）には、ロンドン市場の仲値である「ロンドンフィキシング」も発表されます。
ロンドンフィキシング時は、欧州通貨ペアが急変動する特徴があります。
ニューヨーク時間で注目すべき時間帯を以下でまとめました。
午後9時30分：米国雇用統計の発表
翌午前1時（サマータイムの場合は午前0時）：ロンドンフィキシング
翌午前3時：FOMC（連邦公開市場委員会）政策金利発表
FX取引におすすめな時間帯とは
FX取引における各時間帯の特徴を紹介しました。
特徴を踏まえたうえで、FX取引をする際におすすめな時間帯は以下の通りです。
午後4時～翌午前0時：ロンドン為替市場オープン直後からロンフィクまで
上記の時間帯は、1日の中でも取引が特に活発になる時間帯です。
取引が活発な時間帯には明確なトレンドが発生しやすい傾向にあるため、利益も狙いやすいのです。
特に21時以降のニューヨーク為替市場の開場直後から翌午前0時までは、普段会社に勤務している方でも、仕事後にFXへ取り組める時間としておすすめです。
FX取引を避けるべき時間帯とは
以下のような時間帯にFX取引をするのは避けるようにしましょう。
クリスマスや年末年始など各市場が休場している日
経済指標の発表前後
東京為替市場の開場前や各市場が休場している日は、市場参加者が少なくボラティリティが低くなる傾向にあります。
ボラティリティが低い相場では、値動きが小さいので利益を狙いにくく、取引手数料であるスプレッドが広がる傾向にあります。
したがって利益が少ないのにも関わらず、取引コストが大きくなるので取引を避けるべきなのです。
また重要な経済指標の発表前後は、予測困難で突発的な動きが発生しがちなため、値動きが落ち着いてから取引をするようにしましょう。
取引時間帯を活かしたFXの取引手法
取引時間帯ごとの特徴を活かしたFXの取引手法として、以下の2つを紹介していきます。
月末ロンフィクのポンド買い
その1：仲値に向けてのドル円買い
1つ目は、仲値が発表される午前9時55分前後にかけて「ドル円を買う」という取引手法です。
具体的には東京為替市場の開場以降、安値を付けたと判断できたらドル円の買いポジションを保有します。
そして午前9時55分にかけてドル円が上昇するのを確認して、仲値発表後にポジションを決済します。
特にゴトー日は、実需筋の影響でドル高・円安傾きやすい傾向にあることからこの取引手法が機能する傾向にあります。
その2：月末ロンフィクのポンド買い
2つ目は、月末の仲値が発表される翌午前1時（サマータイムの場合は翌午前0時）にかけて「ポンドを買う」という取引手法です。
ポンドはボラティリティが大きい通貨として知られていますが、特に月末は大きな値動きが発生する傾向にあります。
月末のロンフィクはゴトー日のようなものであり、リバランスにより欧州通貨が買われる傾向にあります。
またユーロを取引してもいいのですが、ボラティリティが大きいポンドを月末に取引することで、短時間で大きな利益を狙うことが可能なのです。
取引時間帯を活かした2つの取引手法を紹介しましたが、両者とも必ずその時間帯にその通りに動く訳ではありません。
テクニカル分析やファンダメンタル分析と組み合わせることで、より取引精度を高められます。
【まとめ】為替のおすすめトレード時間
FX取引ができる時間帯について、各時間帯の特徴から取引におすすめな時間帯、逆に避けるべき時間帯に至るまで詳しく解説しました。
FXに取り組むうえで各時間帯の特徴を事前に把握しておくことで、利益が狙いやすくなります。
時間帯を絞ってFXへ取り組むことで、メリハリを付けることができ、トレードにも良い影響を及ぼします。
各市場の特徴をより掴みやすくなり、よりトレード成績を高められます。
FXの取引であれば、みんなのFXがスプレッドが狭く有利です。
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