勝率アップ？FXのフラクタル構造とは？使い方とトレ―ド手法を解説

FX取引でフラクタル構造を取り入れたい場合、複数の疑問を抱えていないでしょうか。

為替相場はさまざまな値動きが起こりますが、トレンド相場でもレンジ相場でも基本は小さい波動を繰り返して大きい波動を形成していきます。

そのFXチャートの波動に対してフラクタル構造を組み込めば、より勝率が高まるトレード手法が完成します。

しかし、フラクタル構造を理解しないままトレード手法に使ってしまうと、無意味に相場分析を複雑化してしまうケースもあり得ます。

今回はFX取引とフラクタル構造の関係からトレード手法に利用するメリット・デメリットまで徹底的に解説します。

最後まで当記事を読み終えたときには、FX取引にフラクタル構造を適用したトレードを行えるようになるでしょう。

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フラクタル構造の詳細

フラクタル構造は【自己相似性】を構成する状態になり、全体の一部を拡大するとその一部もまた全体と同じ形の法則を持っています。

この世界にはフラクタル構造を有した存在が数多くあり、例に挙げれば【ロマネスコの蕾】【雪の結晶】【人の血管】等が代表的。

このように世の中の色んな物体にフラクタル構造はありますが、為替相場にも当てはまるのではないかという考えがFX取引とフラクタル構造の関係です。

為替相場は1分足から月足まで数多くの時間足で形成するチャートがあり、上位足の波を見れば短期足でも同じような波を形成しています。

つまり、フラクタル構造をFX取引に組み込んだ場合、上位足の波形を理解すれば、短期足もその波形を描くと予測してエントリーできます。

フラクタル構造を活用したFX取引手法

FX取引にフラクタル構造を活用するためには、2種類以上の時間足チャートを分析します。

複数の時間足の分析をマルチタイムフレーム分析と呼び、多くのトレーダーが無意識に活用しているのではないでしょうか。

FXの代表的なフラクタル構造は、以下の有名な3種類の手法に当てはまります。

それでは個別に3種類の手法を解説していきましょう。

ダウ理論

ダウ理論は上昇トレンドと下降トレンドを以下の2種類に分別できます。

N字波動と逆N字波動は時間足に関係なくFXチャートで最も多い基本のトレンドパターンのためフラクタル構造と言えます。

たとえば、日足でN字波動の上昇トレンドの発生を確認できれば、4時間足や1時間足といった短期足でもN字波動を確認できるでしょう。

つまり、日足のN字波動の上昇トレンドを見つけられれば、短期足でN字波形を描いて上昇トレンドになったタイミングでロングエントリーします。

ダウ理論にフラクタル構造を組み込んだFX取引手法のため、単にダウ理論だけでトレードするよりも勝率が高まります。

以上の考え方がダウ理論にフラクタル構造を組み込んだFX取引手法です。

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エリオット波動論

エリオット波動は【上昇5波(推進5波)・下降3波(修正3波)のサイクル】で成り立ちます。

現在のチャートをエリオット波動のどの波の位置か分析することで将来描くチャートを予想できます。

エリオット波動とフラクタル構造の関係も簡単です。

日足でエリオット波動の1波や2波を確認できたと仮定します。

日足の第1波の中には1時間足の第1波から第5波まで確認できるでしょう。

さらに1時間足の第1波の中には5分足の第1波から第5波まで見つかるため、まさしくフラクタル構造の状態です。

上位足のエリオット波動を確認したうえで短期足のエリオット波動にフラクタル構造を加えるのでより詳細にチャートを分析したエントリーが行えます。

チャートパターン

チャートパターンは、FX取引のチャートに出現する特定の形です。

チャートパターンには【トレンド転換を示唆するパターン】と【トレンド継続を示唆するパターン】の2種類に分けられます。

チャートパターンは以下の合計18種類が代表的です。

FXチャートには上記のチャートパターンが度々見受けられます。

たとえば、日足チャートにダブルボトムが形成されていた場合、1時間足のチャートに切り替えた際にも同じようにダブルボトムを見つけられるでしょう。

もちろん他のチャートパターンに関しても同じです。

このようにチャートパターンとフラクタル構造を組み合わせたトレード手法であれば、

上位足で完成したチャートパターンを参考に短期足でエントリーポイントを見極められます。

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フラクタル構造から見るトレードスタイルや時間足

FX取引のフラクタル構造の分析に、勝ちやすい時間足はあるのでしょうか。

たとえば、日足と4時間足なら絶対に勝率が上がるということはありません。

大事なのは各自のトレードスタイルに応じて時間足を選ぶことです。

具体的にトレードスタイルと使える時間足の目安を以下の表に示しました。

自身のトレードスタイルに照らし合わせて上位足と下位足のフラクタル構造を確認してみましょう。

フラクタル構造のメリット

FX取引にフラクタル構造を分析に活用するメリットは以下の3種類です。

上記のメリットについて個別に解説していきましょう。

トレンドを把握できる

FX取引とフラクタル構造を分析に活用するメリット1つめは、上位足の時間軸を分析から始めるためトレンドを把握できます。

たとえば、日足で上昇トレンドが発生している状況で1時間足も上昇トレンドが起きていれば、買いエントリーをすることで流れに逆らわずにエントリー可能です。

もしも下位の時間足のチャート分析しかせず上位足の相場状況を理解していなかった場合、

主要トレンドに逆らったエントリーをして想定外の損失を被るケースもあり得るでしょう。

しかし、上位足→下位足の2種類の時間軸を分析すれば、より精度が高いチャート分析が行えリスクを減らせます。

ダマシに遭いづらくなる

FX取引とフラクタル構造を分析に活用するメリット2つめは、ダマシに遭いづらいです。

たとえば、下位足で下降トレンドだと思ってエントリーしても上位足では上昇トレンドだった場合、【押し目】といった一時的な下落で売りポジションを保有した状態です。

上位足の本来の流れは上昇トレンドなのですぐに値が上がり始め【ダマシに遭った】と感じるでしょう。

しかし、フラクタル構造をチャート分析に組み込めばかならず上位足を確認するため、ダマシに遭う可能性を下げられます。

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ボラティリティがわかりやすい

FX取引とフラクタル構造を分析に活用するメリット3つめは、ボラティリティがわかりやすいことです。

特定の時間軸による価格変動の相似性を分析すれば、上位足のチャート形状を参考にチャートがどのくらい伸び続けるのかボラティリティについて判断ができます。

ただし、ボラティリティはフラクタル構造の性質だけで完全に把握はできないため、判別方法の一種として覚えておきましょう。

フラクタル構造のデメリット

FX取引にフラクタル構造を分析に活用するデメリットは以下の2種類です。

いずれもフラクタル構造を利用するからこそ起こるデメリットなので詳しく解説します。

フラクタル構造は常に見つかるわけではない

FX取引にフラクタル構造を分析に活用するデメリット1つめは、チャートにフラクタル構造は常に見つかりません。

すべてのチャートでフラクタル構造が見つかれば最高の分析手法ですが、フラクタル構造はある場合とない場合があります。

たとえば、チャートパターンで上位足にダブルボトムが形成された際に、下位足を確認してもダブルボトムが形成されないケースもあり得ます。

ダウ理論やエリオット波動も同じく、上位足と下位足のチャートを見てもフラクタル構造が見つからないことは決して珍しくありません。

つまり、FXのチャート分析にフラクタル構造を組み込む場合、発見したときはトレードの絶好のチャンス程度に捉えておきましょう。

チャート分析が複雑化する

FX取引にフラクタル構造を分析に活用するデメリット2つめは、チャート分析が複雑化することです。

フラクタル構造をFX取引に適用する場合、複数の時間軸の確認は必須。

複数の時間軸を確認すればその分、よりチャート分析を行う手間や時間がかかり、エントリーするタイミングがわからなくなりがち。

また、スキャルピングのような一瞬のエントリータイミングが損益に大きな影響を与えるトレードスタイルの場合、

分析に時間をかけるのは致命的になると言えるでしょう。

チャート分析にフラクタル構造を活用したトレードは比較的難易度が高いため、まずはダウ理論やチャートパターンの基礎をしっかり身に着けることが大事です。

フラクタル構造まとめ

今回はFX取引のチャート分析でフラクタル構造を活用する方法を中心に解説しました。

フラクタル構造とは、世界のあらゆる物質に存在する性質。

FXチャートでは、ダウ理論のN字波動(逆N字波動)・エリオット波動・チャートパターンの3種類がフラクタル構造を形成しています。

上位足と下位足を確認してフラクタル構造を発見できれば、より精度の高いトレードを行えるでしょう。

ただし、FXのチャートは常にフラクタル構造ではなく、起こる場合と起こらない場合があるので絶対に見つかるわけではありません。

また、チャート分析が複雑化する可能性もあり、特に初心者は難しく感じがちです。

それでもFX取引のチャート分析にフラクタル構造を認識できれば、より有利にトレードを行えるため取引手法に組み入れてみてはいかがでしょうか。

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