「FXのスキャルピングは1日に何pips獲得できる?」
「FXのスキャルピングで稼ぐポイントは?」
FXのスキャルピングを始めたい人は、上記のような悩みを持っていないでしょうか。
特にFXのスキャルピング未経験者や始めて間もない人は損益pips数で悩みがち。
利益確定pips数や損失確定pips数、1日に獲得できるpips数の目安がわかればトレード手法の確立もしやすくなります。
今回はFXのスキャルピングにおけるpips数の設定を中心に、FXのスキャルピングで稼ぐポイントまで徹底的に解説しました。
当記事を読み終えたときには、FXのスキャルピングにおける設定pips数が理解できるようになり、トレードのスキルが向上するでしょう。
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この記事の目次
FXのスキャルピングとはなにか?
FXのスキャルピングとは、数秒から数分以内にトレードが完了する取引手法です。
スキャルピングは一回の取引で多くのpipsを獲得しません。
数pips程度のトレードを何度も繰り返し、細かく利益を積み上げていきます。
このようにスキャルピングは取引回数が多く、適当なトレードを繰り返すと余計な取引手数料(スプレッド)の支払いが増える一方です。
そのため自身が設定したトレードルールを守り、的確に取引を行うことが大事です。
他のトレードスタイルとの比較
FXはスキャルピング以外にもデイトレードやスイングトレードといった他のトレード手法もあります。
以下にスキャルピング以外のトレード手法と比較した表を用意したため、本当にスキャルピングに向いているのか念のため確認しておきましょう。
トレード手法 | スキャルピング | デイトレード | スイングトレード | ポジショントレード |
ポジション保有時間の目安 | 数秒~数十分以内 | 数十分~当日中 | 1日~一週間 | 数週間~数カ月以上 |
メリット | ・一回のトレードリスクは低い
・数pips前後の利益が多い ・資金効率が良い ・スワップポイントが関係ない |
・一回のトレードリスクは低い
・数十pipsの利益が多い ・資金効率が良い ・スワップポイントが関係ない |
・デイトレード以上に大きな利益を狙える
・一日中、相場に張り付く必要はない |
・一回のトレードに大きい利益を狙える
・相場の確認は一日一回でも問題ない |
デメリット | ・取引回数分スプレッドコストが増える
・一回の取引に大きい利益はほぼない ・トレード中は相場を確認し続ける必要がある |
・一回の取引に大きい利益はほぼない
・ポジション保有中は相場の定期的な確認が必要 |
・一回のトレードのリスクが高め
・ポジションを持ち越すのでスワップポイントが関係してくる ・土日を跨いでポジションを持ち越すと週末リスクあり |
・一回のトレードのリスクが非常に高い
・取引回数が少ないのでトレードチャンスは少ない ・ポジションを持ち越すのでスワップポイントが関係してくる ・経済指標の影響は良くも悪くも受ける |
以上が各トレード手法の特徴です。
スキャルピングは一回のトレードにおけるコストが低い代わりに取引回数が増えるのでスプレッドコストは増えがちです。
また、ポジションを保有した瞬間に売却を考える必要があるため、トレードに集中して取り組まなければいけません。
トレードに徹底して集中できる人がスキャルピングに向いていると言えるでしょう。
FXのスキャルピングの利益確定pipsの目安は?
FXのスキャルピングの利益確定は【5〜10pips】が目安です。
スキャルピングは決まったpipsを獲得する必要はありません。
1pipsで利益確定するケースもあれば、15pipsで利益確定するケースもあるでしょう。
しかし平均すれば5pips〜10pips前後がスキャルピングの利益確定の目安です。
なお5pips未満の利益確定は損小利大を考慮するとおすすめできません。
利小損大は絶対に避ける
利小損大は損小利大の逆で【利益が小さく損が大きい】トレードの状態です。
先にFXのスキャルピングの利益確定に5pips未満はおすすめしない旨を説明しましたが、これは利小損大のトレード状態になりやすいため。
FXトレードでは【利益確定pips>損切り確定pips】に設定しなければ長期的にトレードを繰り返すと損が増えていく可能性が高いです。
損切り確定幅と利益確定幅の比率はリスクリワードと呼びます。
スキャルピングは最低でも【損切り確定幅:利益確定幅=1:2】を設定しましょう。
※なおリスクリワード1:1に設定した場合、どれだけ間違ったトレードを行っても最終的に損益0です(スプレッドコストは除く)。
つまり、10pipsで利益確定するとルールを決めた場合は、損切り確定は5pips以下に設定します。
リクリワードの観点で利益確定5pips=損切り確定2.5pipsはまだ余裕があるトレードができるでしょう。
一方、利益確定3pipsの場合は損切り確定1.5pips以下に設定しなければいけません。
1.5pipsはすぐに動く値幅だけでなく、スプレッドコストを含めれば一瞬でロスカットに遭う可能性が高いです。
リスクリワードまで考慮すればFXのスキャルピングの利益確定は最低5pipsが目安です。
金額ではなくpipsで決める
FXのスキャルピングの利益確定は金額ではなくpipsで決めるようにしましょう。
金額の場合、ポジション数で利益が決まります。
たとえば10,000通貨のポジションを保有した場合と100,000通貨のポジションを保有した場合、同じ10pipsの利益でも10倍の差があります。
一日に一万円の利益を目指したときに、10,000通貨は100pipsの値幅を獲得する必要がありますが、100,000通貨であれば10pipsで完了します。
このように金額で利益確定を決めるとポジション数に左右されてしまうため、利益確定はpipsで決めるようにしましょう。
相場状況に応じて変える
FXのスキャルピングの利益確定は相場状況に応じて変えることも大事です。
ボラティリティの低い日やレンジ相場の場合、5pipsの獲得に苦労する場合も少なくありません。
一方、ボラティリティが高い日やトレンド相場の場合、簡単に10pipsの値幅を獲得できるケースもあるでしょう。
また、東京外国為替市場(朝9痔〜夕方17時頃)よりも、
ロンドン外国為替市場とNY外国為替市場(夜9時〜深夜1時頃)のほうがボラティリティが高くなりがちです。
トレード開始時における相場の状況をよく観察して当日の利益確定pipsの決定をおすすめします。
FXのスキャルピングの損切りpipsの目安は?
FXのスキャルピングの損切りpipsの目安は、当日の利益確定幅に対して損切り1以下のリスクリワードに設定しましょう。
たとえば、利益確定10pipsの場合は損切り5pips以下、利益確定5pipsの場合は損切り2.5pips以下。
最低でもリスクリワード損切り幅1以下に対して利益確定幅2に設定してください。
損切り幅が利益確定幅を上回るトレードを繰り返すと最終的に損失が増える一方です。
これはスキャルピングにかぎらずすべてのトレード手法に通じる考え方なので覚えておきましょう。
損切りラインは動かさない
FXのスキャルピングトレードを始めるときに決めた損切りラインは、基本的に動かしてはいけません。
損切りラインを動かした時点でリスクリワードは変わり、損小利大の基本が崩れてしまう可能性が高いです。
もう少し待てば戻るだろう、といった考えで損切りラインを動かしてしまうと、今回はうまくいってもいつかは大損してしまいます。
希望的観測はトレードでまったく意味のない思考なので注意しましょう。
損切りが続く日はトレードをやめる
FXのスキャルピングで損切りが続く日はトレードを止めるのも大事です。
損切りが続く場合はトレードが難しい相場の可能性が高く、自身のトレード手法に合っていない可能性が非常に高いです。
損切りが何度も続く、具体的には5回以上損切りが続いた日はトレードを中止しましょう。
勝ちづらい日に無理やりトレードを繰り返して損失を増やす必要はありません。
FXのスキャルピングは1日に何pips狙うべきか?
FXのスキャルピングは1日に【15pips〜20pips】の獲得を狙いましょう。
毎日コンスタントに勝ち続ければ一週間で約100pips、一ヶ月で約400pipsの利益です。
正直かなり難しく感じるかもしれませんが、勝ちやすい相場、得意な時間帯のみトレードすれば勝率は上がります。
厳選したトレードパターンを身に着けてブレなくトレードを続けましょう。
そもそも1日にスキャルピングは何回できる?
FXのスキャルピングは1日に何回でも自由に行えます。
ただし、取引回数が増えるにつれて損切り回数も増え、スプレッドコストもかかります。
結果的にスキャルピングで利益を得るためには勝率60%を目標にしましょう。
勝率60%での取引回数を計算
それでは勝率60%における1日の取引回数の計算式を紹介します。
ここでは利益確定幅10pips、損失確定幅5pips、1日20pipsの利益目標で仮定しました。
20pips(1日の利益)=(10pips×60%×取引回数)-(5pips×40pips×取引回数)
上記の計算の結果、1日のスキャルピング回数は5回です。
なお勝率が下がるにつれて取引回数は増え、勝率50%で8回、勝率40%で20回です。
先に説明したとおり取引回数が増えるとスプレッドコストも増えます。
そのうえ、予期せぬ相場変動に巻き込まれるリスクも高まるため、勝率60%前後を目指して取引回数は減らすほうが無難と言えるでしょう。
FXのスキャルピングで稼ぐ5つのポイント
FXのスキャルピングで稼ぐ5つのポイントをまとめました。
レバレッジは抑える
トレードする時間帯を決める
スプレッドが狭いFX会社でトレードする
エントリーポイントを確定する
上記のポイントを抑えればFXのスキャルピングで勝率が上がる可能性が高いです。
ここでは各ポイントについて個別に解説していくため、今まで意識してトレードしていなかった人はトレードに組み込みましょう。
スキャルピングしやすい通貨ペアを選ぶ
FXのスキャルピングで稼ぐポイント1つめは、スキャルピングしやすい通貨ペアを選ぶことです。
スキャルピングしやすい通貨ペアとは、ボラティリティが高くスプレッドコストが低いもの。
スプレッドコストは利用するFX会社によって異なりますが、ボラティリティは通貨ペアごとに決まっています。
具体的にスキャルピングにおすすめの通貨ペアは以下の5点です。
USD/JPY(米ドル/円)
GBP/USD(英ポンド/米ドル)
EUR/JPY(ユーロ/円)
GBP/JPY(英ポンド/円)
いずれもボラティリティが比較的高く、メジャー通貨なのでスプレッドを狭く設定しているFX会社が多いです。
上記の通貨ペアでスキャルピングを行って利益を積み上げているトレーダーは数多く存在するため、あえてマイナーな通貨ペアでトレードする必要はありません。
レバレッジは抑える
FXのスキャルピングで稼ぐポイント2つめは、レバレッジを抑えることです。
レバレッジが高いほど稼ぎやすい一方、リスクも上がります。
スキャルピングは少ないpips数で損益を確定する性質上、レバレッジを上げてトレードしがちですが、負けが続くと口座資金を一気に減らすのも珍しくありません。
まずはローレバレッジでトレードを行い、スキャルピングに慣れてから徐々にレバレッジを上げてみましょう。
トレードする時間帯を決める
FXのスキャルピングで稼ぐポイント3つめは、トレードする時間帯を決めることです。
トレードする時間帯を固定すれば、対象の時間帯の癖が身に付くでしょう。
たとえば、東京外国為替市場とNY外国為替市場の時間帯では相場の雰囲気が異なります。
ボラティリティが低くレンジ相場の多い東京外国為替市場の時間帯。
一方、ボラティリティが高くトレンド相場が多いNY外国為替市場の時間帯ではトレード手法を変えなければいけません。
トレードに慣れた人であれば複数のトレード手法を臨機応変に変えられますが、初心者は同じ取引手法でトレードしてしまいがち。
そこでトレードする時間帯を固定してしまえば一種類のトレード手法で通用します。
もちろん同じ時間帯でも日によって相場の雰囲気がガラリと変わる場合もあります。
ただ、バラバラの時間帯にトレードを行うよりは確実にトレードスキルはアップします。
スプレッドが狭いFX会社でトレードする
FXのスキャルピングで稼ぐポイント4つめは、スプレッドが狭いFX会社でトレードすることです。
スキャルピングは一日に何度もトレードする性質上、スプレッドコストが非常に高いです。
そのためスプレッドコストの低いFX会社の選択が非常に重要。
たとえば、「スプレッド0.1pipsのFX会社」と「スプレッド1.0pipsのFX会社」では一回のトレードに0.9pipsものコスト差が発生してしまいます。
たった10回トレードしただけで9pipsの利益を減らしてしまうため、スキャルピングするときはスプレッドの狭いFX会社の選択が大事です。
なおスキャルピングにおすすめの低スプレッドのFX会社は、みんなのFXです。
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根拠を持ってエントリーする
FXのスキャルピングで稼ぐポイント5つめは、エントリーポイントを確定することです。
適当にトレードするだけではスキャルピングは稼げないため、しっかりとした根拠を持ったトレードが重要です。
たとえば、テクニカル分析指標や水平線・トレンドラインといったチャート分析を活用してトレードごとに納得できるエントリーを行いましょう。
移動平均線やボリンジャーバンドなどで稼いでいるトレーダーは数多くいるため自身の使いやすいチャート分析ツールを見つけてください。
【まとめ】FXスキャルピングのpips目安は5pips~10pip
今回はFXのスキャルピングの獲得pips数の目安を中心に解説してきました。
FXのスキャルピングで勝つためには、利益確定幅や損切り幅、1日の獲得pips数の設定が大事です。
スキャルピングの利益確定は5pips〜10pips、損切りは2.5pips〜5pipsが基本です。
また、利益確定が損切りよりも高いリスクリワードを意識した設定を行いましょう。
スキャルピングはスプレッドの狭いみんなのFXで有利にやれます。
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