ポジポジ病の対策とは?
強烈なタイトルにあなたは思わず記事を開いてしまったかもしれません。
ですが、記事のタイトルは何も大げさなことを言ってあおっているわけではないのです。
FXの世界にいるあなたも一度は聞いたことがある「ポジポジ病」。これに悩んでいる人は少なくありません。
しっかりと原因と対策を取れば、ポジポジ病を抜け出すことも可能です。
そこで今回の記事では、ポジポジ病の原因とその対策を、生活習慣編と心理編として解説します。
実践して頂いて、破滅への道を進まないようにしましょう!
この記事の目次
ポジポジ病の原因
ポジポジ病の原因は主に心理状態にあります。
これはFXトレードをしていれば誰でも陥る心理状態で、何も特別なことではありません。
あなたも下の5つの心理状態を感じたことがあるのではないでしょうか?
損失を取り返したい気持ち
時間を無駄にしていると感じる
トレードを楽しいと感じている
取引ルールが決まっていない
どの原因もFXトレードをしている人は一度は通る道です。
大切なことは冷静に自分を見つめ直すことです。
原因を1つずつ詳しく紹介していきます。
チャンスを逃したくない気持ち
ポジポジ病の原因の1つ目は利益を得られるチャンスを逃したくないという気持ちです。
宝くじにも同じ心理がありますが、買わないと当たらないという心理です。
FXトレードでもポジションを持っていないと当然利益は得られません。
この心理状態になるとポジションを持っていないときに
「もし今相場に大きな波がきて爆上げしたら・・・」といった心理状態になり、ポジションを取りたくなってしまいます。
ですが、相場の名言の中に、「相場に過去はない」というものがあります。
「あの時エントリーしていたら、こんなに利益が出ていたのに!」と考えても意味はありません。
こうした思考回路はポジポジ病になりかけているかもしれませんので、注意が必要です。
損失を取り返したい気持ちでポジる
損失が大きい時や、損失が続いているときもポジポジ病の心理状態になりやすい時です。
早く損失を取り返したいという気持ちが、ポジション病を引き起こしてしまいます。
気持ちはわかりますが、今ポジションを持つことと、損失を取り返せることは別問題です。
特に「早く損失を取り返さなくては!」と焦ってしまうと、多少危ない相場でもポジションを持ってしまう可能性が高いでしょう。
ですが、そうしたポジションは大体の場合さらに傷を深くしてしまうでしょう。
こんなことを繰り返していたら、いつか取り返しのつかない損失に繋がります。
まずは自分が焦っていると認識し、心に冷静さを取り戻しましょう。
時間がもったいないとポジる
ポジションを持っていない時間を無駄にしていると感じるのは、あなただけではありません。
FXのみならず株式トレーダーの中にも、この感情をもっている人は少なくありません。
そんな時は相場の名言「休むも相場」を思い出しましょう。
相場で利益が出るのは、ポジションをもっているからではなく、利益の取れるポジションを持っているから利益が出るのです。
常にポジションを持っていないと落ち着かない!といった気持ちは、まさにポジポジ病です。
こうした心理状態のままトレードしているといつか大きな損失を出してしまいます。
トレードを楽しいと感じている
トレードが楽しいと感じている場合は、ポジポジ病の黄色信号です。
人は楽しいことを続けたくなるもの、楽しいと感じてしまったら常にトレードをしたくなります。
これはギャンブル依存症の方に近い心理状態です。
ポジポジ病もギャンブル依存症も根底にあるのは「勝負した時のスリルや快感が忘れられない」ということです。
こうした心理状態はポジションを取ることで感じる興奮やスリルを求めてしまっています。
あなたがFXを始めたのは興奮やスリルを感じたいからではないはずです。
自分を見つめ直して、冷静さを取り戻しましょう。
取引ルールが決まっていない
相場の世界でもっとも気を付けなければならないのは、取引のルールです。
ポジションを取るタイミングや損切ライン、ロットやレバレッジなど、自分のルールは絶対厳守です。
こうした明確な取引ルールがない場合も、ポジポジ病になりやすい状態です。
なんとなくポジションを持ってしまうので、いつでもポジションを持とうと思ってしまうからです。
取引ルールが明確なら、この条件以外はトレードしない!といった心理状態になるので、むやみやたらにポジションを持つこともなくなります。
ポジポジ病の対策 生活習慣編
自分がポジポジ病かもと思ったら対策を取るようにしましょう。
ポジポジ病は心理状態からくる症状です。心理状態は毎日の生活習慣で作られていることが多いものです。
まずは生活習慣からの対策を5つご紹介します。
トレードの記録をつける
取引ルールを決めて、厳守する
小さなご褒美を用意する
家族にトレードについて報告する
ポジポジ病の心理状態を決心や決意だけで乗り切るのは難しいものです。
まずは、ご紹介する方法で実際に行動してみてください。
気持ちが落ち着かなくても行動を起こしてしまえば、ポジポジ病の対策を取ることが出来ます。
では、ポジポジ病対策の生活習慣を1つずつ詳しく紹介します。
口座内の資金を出金する
まず口座内の資金を出金してしまいます。
資金がなければ当然ポジションを持つことは出来ません。
ポジポジ病の気持ちが落ち着くまでは、資金を別口座へ移しておきましょう。
ポジポジ病の対策では一番手っ取り早い方法です。
トレードの記録をつける
ポジポジ病の対策としてだけではなく、トレードを行う上ではとても大切なことです。
ポジションエントリーのタイミングやポジションを閉じた時のタイミング、それぞれなぜそうしたのか等を記録しておきます。
こうすることで、取引1つ1つにメリハリがついて、冷静になることが出来ます。
もしあなたが記録を付けていないなら、すぐにでも始めることをおすすめします。
トレードの記録をつけていないと、ポジションの善し悪しの判断が出来ません。
通貨ペアが悪かったのか、タイミングが悪かったのか、ロットが大きすぎたのか…
失敗の原因や成功の原因は複雑です。
記録をつけて行くことで、冷静に対処出来るようになり、ポジションを持っていないと落ち着かないといった心理状態を回避出来ます。
ポジポジ病の対策の中でも簡単に実践でき、効果が高い方法なのでおすすめです。
取引ルールを決めて、厳守する
取引ルールを決めることは相場の世界の鉄則と言えます。
うまくいっているトレーダーは間違いなく何かの取引ルールを持っています。
こうなったらこうする、という自分のルールを決めておくことが大切です。
そして、それを厳守することでポジポジ病の対策になります。
小さなご褒美を用意する
利益が出ていなくても、ポジションを閉じたときに小さなご褒美を用意すると良いでしょう。
小さなご褒美は、何か特別なチョコレートを食べることや、公園でリラックスするなどなんでも大丈夫です。
この小さなご褒美が、自分の中で「トレードは終わった」という節目になって冷静な気持ちを取り戻すことができ、ポジポジ病の対策に効果があります。
家族にトレードについて報告する
家族や大切な人に自分のトレードについて報告するのもポジポジ病の対策に効果があります。
家族や大切な人など第三者へ話すことで、客観的な意見を聞いたり、自分の中でトレードを整理することが出来ます。
冷静になれれば、「ポジションを取らなきゃ!」といった心理状態は落ち着いてきます。
簡単なことからでも、誰かに報告するようにしましょう。
もし、中々近くの人には報告しづらい場合はSNSで投稿したり、ブログや日記に書いておくというのもポジポジ病対策には効果的です。
ポジポジ病のの対策 心理編
ご紹介した行動を起こし気持ちが落ち着いてきたら、次は心理状態をポジポジ病から離していきましょう。
考え方を変えることに成功すれば、行動や生活習慣にも影響し、ポジポジ病も出てこなくなるでしょう。
では、心理的なポジポジ病の対策を3つご紹介します。
慎重すぎるくらい慎重に考える
感情的にならない
取れたかもしれない利益を求めない
チャート分析や過去のトレードを分析していると「このときポジションをもっていたら!」といった経験はたくさんあると思います。
こうした気持ちはかなり厄介なもの。
特に損切りをした後。
相場が反転して「後数時間ポジションをもっていれば大儲け出来そうだったのに!」といった体験をするとかなりのインパクトに。
ですが、過去は過去、取れなかった利益は、二度と取ることは出来ません。
悔しさのあまり、再度同じようなポジションを持ってしまったら、それこそ泥沼になってしまいます。
落ち着いて、過去は過去と割り切りましょう。
慎重すぎるくらい慎重に考える
株取引で有名なウォーレンバフェット氏は「第1ルール、損しないこと。第2ルール、第1ルールを忘れるな」と言っているくらい慎重な人です。
世界で一番株で儲けた人ほど慎重にはなれなくても、そのトレードに対する姿勢は真似できるところがあると思います。
「絶対にこのポジションは損をしない!」と言い切れるほど分析し、慎重にポジションを持ちましょう。
慎重に判断すれば、ポジポジ病のような症状は出ないようになります。
加えて慎重に考えることで損失を抑える効果もあります。
感情的にならない
損をした時も、利益が出た時も感情的にならないようにしましょう。
相場はいつどうなるかわかりません。
利益が出たときに気が大きくなって、損をしたときに落ち込んでしまうのは、自分のルールやトレードがあいまいな証拠です。
感情的にならず、システマチックにトレードをすることが、ポジポジ病の対策になります。
特に大きな損失を出してしまった時は気持ちに余裕がなくなります。
自分では冷静なつもりでも、判断が相当甘くなりがちです。
こうした大きな変化があった時は、必ずトレードから距離をとって自分の気持ちを紙に書き出すなどして整理しましょう。
【まとめ】ポジポジ病の原因と対策
ポジポジ病の時は冷静に判断出来ていないことがほとんどです。
それは勝つ見込みがないけど、パチンコ屋へ足を運ぶ、ギャンブル依存症の人と同じ心理状態です。
ポジションを持っていないと落ち着かない気持ちを感じたら、一度トレードから距離を置くようにしましょう。
そして、ご紹介したポジポジ病対策を試してみて下さい。ポジポジ病があなたに運んで来るのは損失だけです。
ポジポジ病対策を上手に行い、あなたの資産を守りましょう。