この記事では、ロシアとウクライナの戦争がFXに与える影響をまとめます。
ロシアが為替相場に与える影響や、今後のFXの見通しを解説し、これから狙い目の戦略もくわしく紹介します!
今後のドル円など為替相場の影響や、狙い目の通貨ペアなどを知りたい方は参考にしてください。
・原油など資源への需要増加により、資源国通貨のロング(買い)が狙い目
・2023年以降、資源国の通貨では豪ドル、NZドルが狙い目
・停戦の難航でリスクオフも長期化、スイスフラン、ゴールドのロングも狙い目
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ロシアの戦争の影響は以下の動画でもチェックしてください。
この記事の目次
ロシアとウクライナの戦争がFXに与える影響とは?
まず、ロシアとウクライナの戦争がFXに与える影響を紹介します。
これを知れば、今後の予想もできるので、以下の点を参考にしてください。
・資源価格の高騰
・リスクオフの長期化
それぞれ解説します。(ロシアルーブルの予想や大損した人の例は以下の動画でどうぞ)
ロシアへの経済制裁でルーブル安へ
ロシアの戦争はロシアルーブル価格に影響を与え、ロシアルーブル円では過去最安値を記録しました。
ロシアルーブル安となった原因は、主要国による経済制裁です。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧米や日本など西側諸国が強力な経済制裁を科しました。
大きかったのは、世界的な決済ネットワークのSWIFT (国際銀行間通信協会)からのロシアの排除です。
これによりロシアは事実上の貿易停止へと追い込まれました。
ロシアは石油や天然ガスなど資源の輸出が貿易の稼ぎ頭でした。
しかし、輸出ができなくなったことで貿易収支が悪化し、ロシアが不安視されロシアルーブルが暴落し過去最安値を記録しました。
ウクライナ戦争で信用格付けが下がった
また、ロシアとウクライナの戦争を受けて、ロシアルーブルの格付けも下がりました。
ロシアルーブルは高金利通貨の中でも、格付けが高く安定していました。
しかし、ウクライナ侵攻をきっかけに3大格付け会社からの評価は下がりました。
ちなみに、格付けというのはフィッチ、ムーディーズ、S&Pという大手の3大格付け機関からなされているもの。
3社は、それぞれの国の債券を経済などの面から評価しており、その評価が通貨の価格にも影響します。
3社ともロシアの格付けを「NR」、見通しは「n/a」と最低な評価をしています。
こうった権威ある機関からの格付けもあり、ロシアルーブルは今後も不安視されています。
エネルギー資源価格の高騰
ロシアとウクライナの戦争後は、原油などのエネルギー資源価格が上昇していきました。
上昇の理由は、原油など資源の供給不足が懸念されたためです。
ロシアは原油の生産量で世界第3位、天然ガスの生産量で第1位で資源大国であるため、経済制裁により供給不足が心配されました。
そのため、これから稀少性が高まりそうな原油を買う投資家が増え、価格が上昇していきました。
また、原油などの資源の高騰に伴い、資源を大きく輸入に依存する国の通貨は売られていきました。
たとえば、日本円やユーロ、英ポンドが売られ、円安、ユーロ安、ポンド安となりました。
今後も資源価格の上昇はありえる
なお、原油価格は2022年3月末には一時1バレル=130米ドルに達しましたが、現在は77ドルほどで落ち着いています。
ただ、2023年以降も資源需要の増加や供給不足の継続が予想されており、また原油などの価格が上がっていく可能性もあります。
ロシアの影響で、これから原油などの資源価格が上がりやすくなる点も覚えておきましょう。
リスクオフの長期化
ロシアとウクライナの戦争以降、世界的に不安が広がりリスクオフの展開になっています。
リスクオフでは投資家が攻めた投資でなく、守りの投資をし、安全資産に投資家のお金が流れます。
為替での安全資産は米ドルやスイスフランであり、ロシアの戦争以降では、あらゆる通貨ペアで米ドル高、フラン高となりました。
米ドルは世界1位の経済大国の通貨であり、信頼できるという理由でリスクオフに米ドルが買われます。
また、永世中立国のスイスの通貨フランも、世界で不安があれば買われます。
一方で、ロシアと距離の近いEU、つまりユーロやポンドは地政学リスクから売られていきました。
このように、ロシアの問題が長引けば、米ドル高、フラン高、ユーロ安、ポンド安になりやすいので覚えておきましょう。
最新のロシアルーブル円の価格と為替推移
最新のロシアルーブル円の価格と為替レートの推移をまとめます。
2022年1月末までのロシアルーブル円は、1.4円〜1.5円で安定して推移していました。
ただ、2022年2月15日にプーチン大統領が「ウクライナ軍による大量虐殺」があったと主張。
17日から一部地域での戦闘が激化すると、ロシアルーブル/円も下落していきました。
そして2月24日、ついにロシアがウクライナ東部での軍事作戦開始を発表。
それをきっかけに、週明けの28日には価格が1.37円台から1.08円台へと急落、3月には史上最安値となる0.847円を記録しました。
ただ、その後はロシア当局の為替介入などもあり、4月にはウクライナ侵攻以前の水準となる1.5円台まで回復しました。
6月末まではロシアルーブル円で上昇トレンドとなり、2.5円台をつけますが、その後は円高もあり、下落。
2023年1月12日時点で、RUB/JPYは1.916円となっています。
これまでの戦争時のロシアルーブル円の値動き
次に、今までの戦争時のロシアルーブル円の値動きを紹介します。
これまで何度もロシアは他国と戦争しており、そのたびにロシアルーブル円で影響が出ました。
特に、以下3つの戦争で影響が出ています。
・南オセチア紛争【2008年】
・クリミア併合【2014年】
基本的にどの戦争でもロシアルーブル円の暴落が起きており、戦争によっては債務不履行(デフォルト)も発生しています。
それぞれの戦争での値動きの変化は以下の通りです。
・南オセチア紛争:4.6円から2.4円台へ
・クリミア併合:2.4円台から1.7円台へ
クリミア併合では原油価格の下落や、各国からのロシアへの経済制裁も相場に大きく影響しました。
ですので、今後も原油などの資源価格やロシアへの制裁に注目して、ロシアルーブル円相場を見ていくといいでしょう。
【ロシアとウクライナ戦争】今後のFX見通し
次に、ロシアとウクライナ戦争が今後のFXに与える影響を見ていきます。
紹介してきた値動き要因から、いろんな通貨ペアの予想をしていきます。
これからの展望や狙い目の銘柄を知りたい方は参考にしてください。
・ロシアの貿易はどうなる?
・原油価格はどうなる?
では、これらの要因について解説していきます。
今後の戦争の展開はどうなる?
まず、ロシアとウクライナの今後の戦争の展開が為替相場に影響を与えます。
停戦(戦争の終わり)などポジティブな進展があれば、リスクオフからリスクオンへの転換があるかもしれません。
ただ、これまでロシアとウクライナそれぞれの主張に大きな隔たりがあり戦争の終わりというのはまだ遠そうです。
これまで、ロシアとウクライナの間では繰り返し停戦協議が行われてきましたが、合意には至っていません。
こういった状況などから、アメリカ軍からは今後少なくとも数年戦闘が続くとの見通しが示されています。
ウクライナの大統領からは2035年まで戦闘が続くとの見通しもあり、市場のリスクオフも長引く可能性が高くなっています。
こうした点から為替相場においては、ドル高やスイスフラン高を想定してドル買い、フラン買いが1つの戦略となりそうです。
ロシアの貿易はどうなる?
続いて大事なのは、ロシアの貿易収支です。
2022年4月には欧米各国からの経済制裁で、ロシアの貿易が不安視され、ロシアルーブルが売られルーブル安となりました。
今後もロシアへの制裁などがあり、ロシアの貿易収支が不安視されれば、ルーブル円などで下落もあります。
結論、今後も戦争が長引けば、戦争を早く終わらせるために追加で制裁が行われていく可能性は高いです。
もし戦争が終わっても、2014年のクリミア併合に対する経済制裁が今でも続いているように、すぐに解除されることはなさそうです。
こういった点から、ロシア経済に不安があり、ロシアルーブル安の要因になっています。
原油価格はどうなる?
ロシアと為替相場を考える際は、原油価格にも注目です。
原油価格がどうなるかで、為替の動きが異なってきます。
こちらについては、複数の金融機関で原油価格の上昇が予想されています。
というわけで、金融機関ごとの予想をまとめていきます。(北海ブレント原油価格の予想で、執筆時点で83ドル)
・中国の経済再開で、景気が良くなり原油への需要が高まり、北海ブレント原油価格が90ドルを超える可能性があるとの見方
・中国の経済再開や航空業界の正常化など需要の回復にけん引され、原油価格は引き続きしっかり推移する
・2023年3月までは、原油の若干の供給過剰となり、価格はややレンジで推移する可能性が高い
・ただ、4月〜6月に需給が再び高まり、23年の後半にはさらに高まり、原油価格が上昇の見込み
・ただ、原油や天然ガス、金属などの原材料の不足が最終的に価格を押し上げると指摘
・北海ブレント原油価格については2023年10-12月(第4四半期)に105ドルと予想している
ロシアとウクライナ戦争時のFX戦略
次に、ロシアとウクライナの戦争が続く今後のFX戦略をまとめていきます。
今後の戦略は以下のものになります。
・リスクオフに備え、スイスフランのロング
・ロシアルーブルの取引は避ける
それぞれ解説します。
資源国の通貨の買い(ロング)
2023年以降、ロシアの戦争が続くのであれば、資源国通貨の買いが1つの戦略です。
今後も原油や天然ガス、鉄鉱石などのエネルギー・資源価格の上昇が見込まれており、それに伴い資源国通貨も買われていく可能性があります。
また、2023年からは資材不足や食糧不足なども懸念されていますから、資源限らずいろんなコモディティに注目です。
ソフトコモディティ(食料、飼料)や、ハードコモディティ(原油、天然ガス、金、石炭)の備蓄競争なども起こりえます。
こういった点でコモディティ価格の上昇が見込めますし、コモディティの生産国の通貨にも注目です。
それでいうと、豪ドルやNZドルが該当し、2023年以降は対米ドルや対円のペアで買い(ロング)が有望そうです。
豪ドルやNZドルのロングが1つの戦略になりそうです。
スイスフランのロング
今後、ロシアの戦争が続き、リスクオフな展開が続くなら、スイスフランのロング(買い)も1つの戦略です。
スイスは永世中立国であり、スイスフランは世界1安全な通貨と言われています。
コロナショックや戦争など、世界に不安が走った時は真っ先に買われ、リスクオフに強い資産です。
また、金利の点からスイスフラン/米ドルのペアでのロングが有望そうです。
アメリカの今後の利上げ幅の予想は0.75%ですが、スイスは1%とアメリカより高いです。
こうした点から、今後はスイスフラン/米ドルのロングも検討するといいかもしれません。
ロシアルーブルの取引は避ける
ロシアとウクライナの戦争が今後も続きそうなので、安易にロシアルーブルでは取引しないほうがいいです。
2022年はロシアルーブルで痛い目を見た投資家が続出しました。
ロシアルーブル円などで取引をしてロスカットされた人、大損した人が生まれたのです。
ロシアとウクライナの戦争が始まってから、ロシアルーブル円は急落し、買っていた人は損をしました。
また、レバレッジ倍率も最大25倍から4倍まで引き下げられ、ロスカットされた人もいます。
FX会社によっては、緊急で取り扱いを停止したところもあり、大きな混乱が生まれました。
そもそもマイナー通貨であり、流動性が少なく、荒い動きをしやすいので、ロシアルーブルは危険です。
損をしないためにも、今後も取引は控えたほうがいいです。
【まとめ】ロシア戦争時の予想とおすすめの稼ぎ方
最後に大事な点をまとめます。
・原油など資源への需要増加により、資源国通貨のロング(買い)が狙い目
・資源国の通貨では豪ドル、NZドルが狙い目
・停戦の難航でリスクオフも長期化、スイスフラン、ゴールドのロングも1つの戦略
FXで利益を狙うなら、トライオートFXがおすすめです。
手動FXを低コストで行えて、自動売買でほったらかし運用もでき、トップクラスのスペックです。
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ロシアルーブルの予想や最新の状況は以下の記事でチェックしてください。