今回は、銀価格の予想や価格に影響を与える要因についてまとめていきます。
銀は「安全資産」として、不景気などのリスクオフ(投資家がリスクを避けたがる)時に人気が高まる銘柄です。
特に、2020年のコロナショック以降は2倍ほど上昇しました。
もしもに備えて銀への投資を考えている方もいるはずなので、この記事でくわしく解説します。
過去の動きをもとに分析し、2023年以降の予想や見通しまでわかりやすく解説していきます!
・経済への不安感が今後のマイナス材料
・世界的に景気回復が本格化すれば、上昇の可能性も
・長期的には需要増と供給減でさらなる上昇も期待できる
長期では有望な銀はインヴァスト証券で100円から気軽に取引できます。
少額から大きな利益も狙えるので、まずは無料で口座を作っておきましょう。
この記事の目次
銀(シルバー/SILVER)価格の今後の見通しと予想
2021年の銀価格は、1月から上昇を続け、一時は28ドルまで到達しました。
しかし、6月頃から下落し、2021年10月には23.8ドルに、22年6月には21.6ドルなっています。
下落要因は、新型コロナの変異株が世界的に感染拡大、景気回復にも再び不透明感が出てきたこと
ほかにも、好調だった中国の景況悪化など、さまざまな理由が考えられます。
ただ、21年10月からは中国の大手不動産会社の破綻リスクからリスクオフになりつつあり、少しずつ上昇しました。
2022年9月には底打ちが見られ、上昇トレンドとなり、12月時点は23.8ドルまで上昇しました。
その後は一度下落しましたが、2023年3月末には23.8ドルまで回復しています。
銀に投資するならインヴァスト証券
銀投資を考えている方におすすめな投資サービスが、インヴァスト証券のCFD取引です。
CFDでは、FXのようにレバレッジをかけて少額から大きな取引ができ、「空売り」で下落相場でも利益を狙えます。
※CFDの詳しい仕組みなどは以下の動画でチェックしてください(FXと仕組みは同じです)
CFDではレバレッジ最大20倍なので、銀価格が23ドルなら、約113円から少額で取引できます。
スマホからも簡単に投資でき、人気銘柄ランキングもあるので見ておきましょう!
これまでの銀価格の推移!チャートから分析
次に、これまでの銀価格の推移を、過去チャートから詳しく見ていきます。
どういった局面で上昇・下落が起こるのか、今後の予想の参考にしてみてください。
同じような局面では同じような値動きになりやすいので、要チェックです。
【2007年〜2009年】はじめはリスクオフで上昇
まずリーマンショックのような相場でどうなったか把握しておくと、今後も予想しやすいので紹介します。
2007年はサブプライムローン問題があり、アメリカの大手住宅ローン会社が経営難となったことで、市場はリスクオフとなりました。
それを背景に、銀価格も年後半から上昇し、2008年3月には20ドル台を突破します。
リーマン・ショックで急落
しかし、サブプライムローン問題が収まらず、9月15日に大手投資銀行のリーマン・ブラザーズが破綻申請すると、
「リーマン・ショック」が起き、株価などが大暴落するショック相場となりました。
その影響によって、銀価格も10月までに10ドル台を割るまで急落しました。
リスクオフに強い銀ですが、ここまで大きな下落相場となると、売られて下落となります。
しかし、それを底に価格はじわじわ上昇し、2009年末までにはリーマン・ショック以前の水準に回復しました。
【2010年〜2015年】新興国の需要増で上昇
2010年8月から銀価格は急上昇しました。
理由は、新興国での需要が大きく伸び、その期待からヘッジファンドなどが大量に銀を買うようになったからです。
結果、2011年4月には48.4ドルと、銀価格が史上最高値を更新しました。
しかし、それをピークに銀バブルは弾け、2015年まで下落しました。
同時に、アメリカの量的緩和の縮小や、中国経済の軟化による需要減などもあり、銀の下落理由となりました。
【2016年〜2019年】需要増で銀が上昇
2016年に入ると、再び銀価格は上昇し始めました。年初の13ドル台から7月には20ドル台を回復します。
銀の需要が高まったことも価格上昇の要因です。
2016年にはスマホ普及率が50%を超え、部品である銀の需要が高まりました。
一方で、供給が追いつかず、需給バランスから銀価格が上昇しました。
アメリカの政策金利が大きく影響
2016年〜2019年は、アメリカの政策金利も銀価格に大きく影響しました。
2017〜2018年に利上げが実施され、銀価格は下落し2018年末には14ドル台に到達。
アメリカの政策金利が上がると、米ドルが魅力的な資産として買われ、それ以外の資産の価格は上がりづらくなります。
アメリカの政策金利が下がると銀は上昇
ただし、2019年7月にはトランプ大統領の強い圧力もあり、FRBが利下げを決断。
すると銀価格が上昇し、9月には20ドル台に回復。
アメリカの政策金利が上がると銀価格は下落、政策金利が下がると銀は上昇、と覚えておきましょう!
【2020〜2021年】コロナ・ショックから急回復
2020年2月頃から世界的に新型コロナが感染拡大、その影響で銀価格も急落し、11ドル台に達しました。
しかし、それを底に持ち直し、5月にはコロナ以前の水準となる17ドル台を回復。
7月以降はアメリカの景気回復などもあり8月までに28ドル台までの上昇となりました。
コロナショックから半年ほどで銀価格が3倍ほど上昇しました。
その後は、2021年6月まで上下に行ったり来たりをくりかえしました。
銀価格が下落している原因
2021年6月以降、銀価格は下落していますが、その理由は何でしょうか?
ここでは以下の原因について説明していきます。
・中国の景況悪化による影響
・自動車減産による需要減
・アメリカのテーパリング早期開始の観測
要因がわかれば、上昇のきっかけもわかり、いいタイミングで買えるかもしれません。
くわしくチェックしましょう!
新型コロナ変異株の感染拡大
2021年に入ってから、新型コロナ変異株の出現などで再び世界的に感染拡大の傾向にあります。
景気回復への先行きにも不安感が出てきたことから、銀価格が下落していると考えられます。
銀はリスクオフに強いですが、需要の方が価格に大きく影響します。
中国、アメリカの動向にも注目
銀は工業用途が6割と大きく、経済が低迷すると需要減となり、価格が下落しやすいです。
需要国のなかでも、中国、アメリカ、日本、インドの上位4ヵ国だけで70%以上の割合を占めています。
なので、これらの国の感染状況や景気回復にも注目していく必要があります。
投資で稼ぐコツは当サイト限定の特別レポートでもまとめているので、インヴァスト証券で口座を作り無料でもらいましょう!
中国の景況悪化による影響
中国では、2021年4月から製造業の景気指数(PMI) が6ヵ月連続で前月を下回り、景況の悪化が見えています。
中国は銀の工業用途需要の20%を占める世界トップの消費国のため、銀価格の下落にはその影響もあると考えられます。
好景気と不況の節目となる50を割っているので、今後もPMIに注目すべきです。
自動車減産による需要減
現在、世界中で深刻な半導体不足がとなっています。
半導体を多く使う自動車生産にも影響が出て、フォルクスワーゲンやトヨタなど、世界的な自動車メーカーが次々と減産を発表しています。
自動車には銀も素材として多く使われているため、その需要減が価格の下落につながっています。
コロナの影響で半導体が足りない
半導体不足の最大の原因は、新型コロナ対策としてステイホームが推奨された結果、PCやタブレットなどの需要が大幅に伸びたことにあります。
半導体はIoTや5Gでも不可欠で、今後も需要が高まり、不足はコロナが終わっても続くと考えられます。
半導体の開発関連の情報もしっかりチェックしましょう。
アメリカのテーパリング早期開始の観測
アメリカでは、2020年後半からの景気回復で、すでに実質GDPがコロナ以前の水準にまで回復しています。
そこで、米FRBは11月2-3日のFOMCでテーパリング(量的緩和の段階的縮小)を決定しました。
量的緩和が縮小され連続利上げとなり、銀価格は2022年9月まで下落しました。
このようなこともあるので、アメリカの政策金利にも注目しておきましょう。
2022~2023年以降の銀価格の長期予想・見通し
銀価格は今後上昇するのか、長期的な予想を解説していきます。
・鉱山生産量の減少による供給減
・金とくらべての価格動向
それぞれ解説します。
太陽光発電の普及による需要増
銀は、太陽光発電のソーラーパネルの素材としても多用されれています。
脱炭素社会を目指す国際社会で、今後ますます太陽光発電が普及していけば、銀価格のさらなる上昇にもつながります。
特にアメリカでは、環境政策に熱心なバイデン大統領が大規模なクリーエネルギー計画を掲げているため、そちらも好材料となりそうです。
鉱山生産量の減少による供給減
銀の鉱山生産量は、2016年以降から減少しています。
今後も生産量が増えていく見込みはあまりなく、供給が不足していく可能性が高いです。
一方で、スマホなどでの工業需要が伸びていることから、銀価格は上昇も期待できます。
世に出回る量が減り、ほしい人が増えるのであれば、その価値は高まっていきますよね。
メキシコ、ペルー、中国の3つで鉱山生産量の過半数を占めているため、これらの国々の政治や経済状況などにも注目していくいいです。
金とくらべての価格動向
銀は、同じ安全資産である金との相関係数が0.85と高く、同じ値動きをしやすいです。
実際、2021年以降も似た値動きをしています。
一般的に、銀価格は金価格にやや遅れてついていきます。
2022年9月からの上昇トレンドも金に連動した感じで、いま金は上昇中ですから銀も同様に上昇するかもしれません。
金は銀の5倍の価格で推移する
また、金は平均的に銀の50倍ほどの価格で推移します。
それを考えると、今はそれと離れており、銀がまだ上昇できる可能性があります。
23年3月末で、金価格は1978ドルですから、銀価格は39.56ドルでも妥当です。
15.7ドルほど差がありますから、銀にはこれから期待できるかもしれません。
銀価格の長期予想では、金価格にも注目し、インヴァスト証券でプロの見通しもチェックしましょう!
2022年、2023年は銀投資をするべき?
コロナショック以降の銀価格は、景気と連動しています。
新型コロナ変異株の感染拡大で不安が広がりましたが、ワクチン接種をきっかけに経済が正常化している国も多く、景気回復に向かっています。
ただし、感染状況がひどくなれば、銀価格はまた下落もあり得ますので、コロナの情報はチェックしましょう。
中期〜長期視点では買いもあり
価格予想については、専門サイトのトレーディングエコノミクスが2023年9月に25.483ドルまで上昇と予想しています。
長期では、家電や太陽光パネルの製造で需要が高まっていくことは間違いないので、価格が下落した時は買い時かもしれません。
2022〜2023年、銀に投資する際の注意点
次に、銀に投資する際の注意点を紹介します。
・分散投資でリスクを軽減させる
・為替変動による下落に注意
それぞれ解説します。
資金に余裕を持つ
投資の鉄則ですが、銀でもあまってるお金で余裕を持って投資しましょう。
銀は値動きが大きく、FXで値動きの荒いポンドの2倍以上動きます。
儲かりやすいですが、損もしやすいので、一括投資せず、時期を分散して買うようにしましょう。
定額で定期的に買うドルコスト平均法がおすすめです。
銀取引なら、損失を限定できるノックアウトオプションもおすすめなので、活用しましょう!
分散投資でリスクを軽減させる
銀はリスクオフに値上がりしやすく、景気と連動しやすいので、それを補う資産で分散投資しましょう。
つまり、リスクオンに強く、景気の影響を受けにくい資産に投資します。
マネーパートナーズでは、これらにまとめて投資できるので、口座を作っておきましょう!
ドル円の為替変動による下落に注意
銀はドル建てでの運用となるので、為替変動リスクにも注意です。
銀価格が動かなかくてもドル円の為替レートが110円から109円になれば、銀の価値は1%ほど下がってしまいます。
ドル円が110円から111円になった時は、評価額が上がるとも言えますが、銀価格以外にも影響を受けます。
銀への投資では必ず、ドル円の為替レートも見ておきましょう!
銀(シルバー/SILVER)の見通し、将来性まとめ
最後に大事な点をまとめます。
・経済への不安感がマイナス材料
・世界的に景気回復が本格化すれば、上昇の可能性も
・長期的には需要増と供給減でさらなる上昇も期待できる
長期では有望な銀は、インヴァスト証券で100円から気軽に取引できます。
当サイト限定のキャンペーンで73,000円もらえてお得なので、まずは無料で口座を作っておきましょう。