この記事では、以下の疑問を解決します。
・トルコリラ/円の見通しはどう?
・トルコリラに投資しても大丈夫?
・トルコリラの取引はどのFX会社がおすすめ?
「下落が続くトルコリラに投資すべきか」などを権威ある機関の評価などからまとめます。
高金利通貨のスワップポイント収入に興味のある方、トルコリラにすでに投資している方は参考にしてください。
・掲示板では「トルコリラに投資をしたのが人生最大の失敗だった」という失敗談も
・2022年以降は5円台もあり得て、10年後は1円割れで0円もあり得る
結論、トルコリラは今後も長期で下落の可能性がありますが、暴落時には買いで利益を得られるチャンスもあります。
買いで取引する場合、スワップポイント受け取りが最高水準のFX会社を選びましょう。
売りの場合はスプレッド最狭のところで取引するといいです。
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※トルコリラの最新予想は動画でも解説してるので、チェックしましょう!(今後の見通し)
※トルコリラの価格に影響を与える要因も以下の動画でチェックしてください
この記事の目次
【随時更新】トルコリラの2021年〜2022年最新ニュース
まず、トルコリラ円の最新情報を書きます。(2021年9月は13.0円、2022年は8円台)
2020年9月19日時点、トルコリラは13.8円になり、過去最安値をつけてました。
これはムーディーズによる格下げ(B1からB2)などが影響しており、
2018年のようなトルコリラショックが今後も起きるという懸念も高まっています。
従来の格付けはB1でジャンク級(投資不適格級)でしたが、さらに引き下げられ、格付けの見通しは「ネガティブ」になりました。
※以降、時系列でトルコリラの値動きに影響を与えたニュースなどをまとめます
2020年5月、トルコの利下げで政策金利が8.25%に
2019年から続く利下げでトルコの政策金利は8.25%になりました。
【経済指標速報】
🇹🇷トルコ中央銀行政策金利の結果です✍️
利下げ幅は予想を通りに👀20:00発表📣
🇹🇷TCMB(トルコ中銀)政策金利
結果:8.25%(0.50%引き下げ)
予想:8.25%
前回:8.75%🇹🇷🇯🇵トルコリラ円は15.82円付近を推移
— みんなのFX|トレイダーズ証券 (@Min_FX) May 21, 2020
利下げの発表があるたびに、トルコリラは下がっていますが、すぐ戻るので、こういったタイミングは短期的に買いだったりします。
結局、トルコの政策金利は事前予想通り0.5%の利下げでしたね。これで9回連続の利下げですね。
ドル/トルコリラ、トルコリラ/円ともに19時の水準に戻していますが、物価との兼ね合いで実質マイナス金利ですから、遅かれ早かれトルコリラの下落は避けられそうもないですね…。 pic.twitter.com/ociz0c2UkZ— とらきち (@fyhHrNrkP8OZKZD) May 21, 2020
2020年4月、1%マイナスの8.75%に利下げ
2020年は利下げが続き、一時期買いスワップで支払いが発生し、ガチホもできない時期もありました。
昨夜、トルコ中銀が1%利下げ。トルコリラ/円のレートは史上最安値圏で、買いスワップはゼロ近辺。サクソバンクやIG証券はすでに「買いでスワップ支払い」となっており、塩漬けもできない地獄…… pic.twitter.com/VPI88rSbyr
— 高城泰 (@takagifx) April 23, 2020
2020年3月:コロナショックで-1%利下げ
コロナショックにより、緊急で1%の利下げが行われ、政策金利は9.75%になりました。
まああり得なくもないシナリオですね。過去のチャートは語るであります。ドルが利下げしても売られまくりのトルコリラ。
リラ円は,次の高騰が来たら絶好の売り場となりそうです。— コラボFX[高金利通貨lab] (@kokinri) March 19, 2020
2020年3月6日にはシリアと停戦が決まり、不安材料がいくらか和らぎましたが、警戒が必要です。
露トルコが停戦合意 シリア情勢 全面衝突回避も火種残るhttps://t.co/AaJwGfaEkL
M4高速道路の南北それぞれ6キロを「緩衝地帯」とし両国が共同パトロールを行うことでも一致した。全面的な戦闘に発展する危機はひとまず回避された形だがアサド政権とトルコの溝が埋まったかは不透明。
— 産経ニュース (@Sankei_news) March 6, 2020
シリアとの関係性については以下の記事が参考になります。
>>「トルコ軍 シリア越境攻撃の背景と影響」| NHK 解説委員室
シリアとトルコ問題の要点(10円割れの原因)
シリア問題について要点をまとめます。
トルコの南にある国「シリア」の北部一帯は、シリアのクルド人が支配していました。
クルド人は、アメリカ軍の支援を受けながら、過激派組織ISと戦い、ほぼ壊滅させることに貢献しました。
しかし、トランプ大統領はクルド人を見捨てる形で、シリア北部からアメリカ軍を撤退させることを決めました。(大統領選のために)
シリア近くにトルコ内のシリア難民を移動させた
トルコのエルドアン大統領は、クルド人組織を支援してきたアメリカ軍が撤退したのを見て、越境攻撃に踏み切りました。
シリア側の国境沿いに、「安全地帯」と呼ぶ緩衝地帯を設け、そこに、トルコ国内で避難生活を送るシリア難民を移動させようとしました。
難民が自分たちの住む地域に来るのを嫌がり、クルド人組織は抗戦する構え。
戦争のリスクからトルコリラが下落
もし戦闘が起これば、民間人が巻き込まれ、大勢の犠牲者や避難民が出ることが心配されます。
トルコ軍の攻撃によって、シリアの内戦がいっそう複雑化し、この地域が長期にわたって混乱に陥ることが懸念されています。
こうした問題があるため、危険な地域であるトルコはヤバイということで、トルコリラの下落が懸念されています。
2020年2月、利下げでトルコの政策金利が10.75%に
2020年2月には、トルコの政策金利が11.25%から10.75%へ下げられ、
2020年1月16日には、5会合連続の利下げで11.25%になりました。
2020年はこのように利下げが続きました。
2019年にトルコリラが下落した理由(主婦も大損)
2019年からトルコリラが下落してる理由も触れておきます。
2019年5月6日にトルコリラが下落しました。
その理由は、エルドアン政権への不安が高まったからです。
エルドアン大統領が選挙結果を不服として、権力を使い選挙のやり直しを決めたのです。
【トルコリラ🇹🇷大暴落】
戦士の覚悟が試される時がきた。
トルコ最大都市イスタンブール市長選で選管当局は選挙の無効とやり直しを決定。敗北したエルドアン大統領の与党側の訴えが認められた形で、再選挙は6月23日に行われる。不透明感が高まり、リラは大暴落。#トルコリラ pic.twitter.com/XTj1yA4qMc— ツネ@娘の夢は女子高生大家 (@tune_fudousan) May 6, 2019
これに対し、「そんな国信用できるか」ということでトルコリラが下落しました。
【為替】3月末のトルコ・イスタンブール市長選の無効とやり直しを敗北したエルドアン大統領の与党・公正発展党(AKP)側が訴え認められたことで政治の闇・不透明感はトルコリラを忌避している観。続報警戒で下値焦点は18.15-00維持(10:21 武部力也) #市況 #為替 #FX
— 岡三オンライン証券<公式> (@OkasanOnlineSec) May 7, 2019
2019年7月〜12月でも下落しており、その要因は利下げでした。
【利下げサイクル】政策金利の推移
2019年は政策金利が以下のように引き下げられました。
・9月:19.75% → 16.5%
・12月:14% → 12%
2019年は24%から12%まで下がり、トルコリラが一層不安視された年でもありました。
※2022年以降も、トルコの利上げは当面期待できないと思ったほうがいいです
今後もトルコリラ/円では売りがおすすめで、以下のサイトでお得に取引できます
2022年以降の長期見通しは「不安」
こういった背景があるトルコリラ、対円で考えると2022年以降もトルコリラ安・円高に進むはずです。
紹介してきた問題に加え、以下のような問題もあるため、長期での買いはおすすめできません。
・実質金利がマイナス
・アメリカとの関係(悪化の可能性も)
・地政学リスク
1つずつ補足します。(トルコリラ/ドルに対しても同じ考えで、トルコリラ安になりそうです)
長期的な経常赤字
トルコは長期的な経常赤字であり、それは今後も続くと予想されています。
トルコリラと逆の立場の円」その2
経常収支が一時黒字となりリラ高傾向となった時もあったが、すぐに経常赤字となり今に至っている。
日銀の介入は円売りで自国通貨を売るので原資は無限にあるが、トルコの場合はドル売りなので資金が限られ外貨準備が減少している。— 野村雅道 (@nomurafx) August 10, 2020
トルコはエネルギー資源の大半を輸入に依存していて、エネルギー価格の上昇が貿易収支に影響を与えます。
トルコリラ史上最安値
「実質政策金利はマイナス」「経常赤字」「トルコ中銀によるトルコリラ買い介入で外貨準備枯渇懸念」など通貨安になる理屈のオンパレード通貨安を止めるなら理屈的には方法の一つに「利上げ」
しかしエルドアン大統領曰く
「神の思召しがあれば利下げがある」 pic.twitter.com/r2olY9EeYH— 亀太郎 (@kame_taro_kabu1) August 11, 2020
現在は輸入超過であり、それを補う観光収入も不安定な状況です。
かつては世界第6位の観光大国となりましたが、近年は近隣国との紛争、クーデター未遂など治安が不安定だからです。
実質金利がマイナス
実質金利がマイナスであることもトルコリラの不安材料です。
実質金利=政策金利ーインフレ率(物価上昇率)
インフレ率は物価の変動率のことで、通貨の価格変動に大きな影響を与えます。
トルコリラのように政策金利が高い国であっても、インフレ率がそれ以上に高い場合、魅力的な通貨とは言えません。
これは具体例を出して説明します。
インフレ率、政策金利の両方を見る必要がある
インフレ率5%、政策金利10%とします。
100万円のバイクを買うために、1年間100万円の預金をすると、1年後には100万円が110万円に増えています。(金利10%だから)
同時にインフレ率が5%であるため、バイクは105万円に値上がりしています。
こう考えると、実際に得したのは+5万円で、政策金利通り+10%得したことにはなりません。
※実質金利(5%)=政策金利(10%)ーインフレ率(5%)
実質金利がマイナスの国で預金すると損する
次はインフレ率10%、政策金利5%の場合で考えます。
1年間100万円の預金をすると、1年後には100万円が105万円に増えています。(金利5%だから)
同時にインフレ率が10%であるため、バイクは110万円に値上がりしています。
この場合、政策金利(5%)ーインフレ率(10%)で実質金利は-5%となり、預金している人は損します。
このように、預けているだけでマイナスになってしまう通貨を保有したい人はいませんよね。
こういった状況がトルコで起きているのです。
トルコはインフレ率が高い
トルコのインフレ率は36%、政策金利は14%で、実質金利は-22%となります。
この状態だと、トルコリラを保有しているだけで実質的に価値が目減りしてしまいます。
このような通貨を保有したい人はおそらくいませんよね。
トルコの実質金利を知ることで、トルコリラの買いが危険とわかります。
今後もトルコリラ/円では売りがおすすめで、以下のサイトでお得に取引できます
アメリカとの関係(悪化の可能性も)
2019年、トルコ軍はシリアへの越境作戦を開始し、それに対してアメリカが制裁を加えることを示唆しました。
これに伴い、トルコリラが売られました。
しかし、トルコが作戦停止を決めたことで、アメリカが制裁撤回を発表し、トルコリラはまた上昇しました。
これでアメリカとの関係悪化は回避されたように思えますが、アメリカとトルコの事実上の対立関係は解消されていません。
トルコはアメリカとの関係が悪化の一途
ロシアと軍事的に近づき、クルド人やシリア政策での対立などで政治的に不安定であり資産逃避が起きています。
日本は安倍総理とトランプ大統領の関係が良好で日米同盟は揺るぎない。
アメリカとの関係が安定しているかが重要なポイントと愚考します。— Nakamura777 (@u8nofN4cJonWKez) June 14, 2020
これも不安材料となります。
トルコの地政学リスク
紹介してきたような地政学リスクがありつつ、中東地域での紛争・危機が発生すれば、
原油価格が高騰し、貿易赤字が拡大する可能性もあります。
こうなると、通貨が不安定化し、リラの暴落にもつながります。
トルコリラは終わった?利上げの可能性なし?
ネガティブな面だけを紹介してきましたが、トルコリラにもポジティブな面があります。
トルコは2018年の通貨危機から消費低迷しマイナス成長となりましたが、以下のサイクルが起きており、現在はいい状況です。
最悪という感じではないので、また上に戻すことも考えられます。(追記:2023年まで利上げはないので、下落は続きそうです)
トルコリラは暴落直後にまた上がる
過去の利下げからの暴落後の値動きを見ると、都度回復してることがわかります。
長期で見ると下落トレンドですが、暴落直後は反発するため、買って短期〜1ヶ月で利益を狙うという戦略もありです。
ショートで取引するのが無難
とは言っても、まったりなるべく放置で取引したいなら、ショート(空売り)のほうがおすすめです。
トルコリラは上がる場面がありつつも、
長期では今後も下がるはずなので、新規で売り注文した方が利益を狙いやすいです。
※5円台を割る可能性は十分あります
スワップポイントの支払いも発生しますが、それ以上に値動きで利益を取れそうなので、あまり気にしなくていいと思います。
スワップポイントの支払いが嫌な人は新規〜決済注文の利確幅を短くするのがおすすめです。
トルコリラの取引におすすめのFX会社
紹介した2つの取引をする場合、「買い」の運用ならスワップポイント受け取りが最高水準のFX会社だと有利に取引できます。
「売り」ならスワップ支払いが少ないFX会社がおすすめです。
※お試しでやれるように少額でやれて、手数料が安いことも大事
スワップポイント受け取りが最高水準であれば、みんなのFXがおすすめです。
ここは1000円から少額取引でき、スプレッドも最狭水準であるため、短期トレードも有利です。
当サイト限定のキャンペーンで405,000円もらえてお得なので、チェックしましょう。
5円から取引できるFX会社もおすすめ
トルコリラの売りなら、スワップ支払いが最小のSBI FXトレードがオススメです。
ここは1通貨から取引でき5円くらいでトルコリラのトレードができます。
レバレッジを最大3倍までに設定できて低リスク運用できますし、手数料も安いので、まずは口座を作っておきましょう。
【まとめ】2ch(2ちゃんねる、5ちゃんねる)では退場者も
最後に要点をまとめます。
・暴落直後は買いのチャンス
・不安定な要素が多いので値下がりを想定しておく
・売り(ショート)がおすすめ
というわけで、危険性も把握しながらトルコリラでトレードしたい方はどうぞ。
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