この記事ではメキシコペソ円の今後の動きを予想し以下の疑問に回答します。
・下落しないの？スワップポイント狙いでも大丈夫？
・メキシコペソのFXの値動き要因は何？
メキシコペソ円への投資を考えている方は参考にしてください。
・高金利通貨の中で格付けは最高水準で、投資適格級という評価
・コロナショック後は上昇基調
・今後のメキシコペソの予想をする上で重要な要素が、アメリカとの関係と原油価格
・今後は値下がりの可能性もある
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メキシコペソ円の予想や値動き要因などは、以下の動画でもチェックしてください。
この記事の目次
【2023年2月】メキシコペソ/円の価格動向
まず、これまでのメキシコペソ円の価格推移を見ていきます。
メキシコペソ円はコロナショック後に暴落しましたが、その後は持ち直し、2021年から特に上昇していきました。
2022年からはドル高・円安の影響もあり、さらに上昇し、一時は2015年ぶりの水準となる7.5円台も記録しました。
メキシコの金利も11.25%まで上がっていき、原油価格が上昇したこともメキシコペソの支援材料となりました。
また、スワップポイントも高金利通貨の中では最大で、今後の追加利上げの可能性もあります。
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メキシコペソ長期見通し・今後の予想
次に、メキシコペソ円の長期見通し・今後の予想をしていきます。
以下の要因が値動きに影響するので、要チェックです。
・アメリカ経済の動向
・メキシコの政策金利
では、それぞれ解説します。
原油価格
まず、メキシコペソ円を予想する上で大事なのが、原油価格です。
メキシコは原油の産出国であり、メキシコペソ価格は原油価格に影響されます。
原油価格が上がればメキシコペソ高になりやすく、原油価格が下がればメキシコペソ安になりやすいです。
今後、原油は中国経済の復活などで上昇も見込まれており、こちらはメキシコペソの支援材料となりそうです。
中国が復活し世界経済が盛り上がっていけば、原油への需要も高まり、原油価格が上がりやすくなる流れです。
アメリカ経済の動向
メキシコペソの見通しでは、アメリカとの関係性やアメリカ経済の動向が大事です。
メキシコにとってアメリカは主要な貿易相手国であり、メキシコの貿易収支はアメリカの状態によって変わります。
以下のようになれば、メキシコペソ高にもなりやすくなります。
・アメリカとメキシコの関係性が良好で、メキシコが市場から有望視される
一方で、以下のようになれば、メキシコペソ安になりやすくなります。
・アメリカとメキシコの関係性が悪く、メキシコが市場から不安視される
2023年からはアメリカの景気停滞も不安視されているので、こういった特徴も覚えておきましょう。
メキシコの政策金利
メキシコペソへの投資では、メキシコの政策金利も大事です。
メキシコの政策金利が上がればメキシコペソ高になりやすく、政策金利が下がればメキシコペソ安になりやすいからです。
金利が上がると、メキシコペソの保有でもらえるスワップポイントが増えるため、お得ということでメキシコペソが買われます。
結果、メキシコペソ円での上昇にもつながります。
一方で、金利が下がればメキシコペソが売られて、メキシコペソ円で下落しやすくなります。
実際、2019年から2020年前半まではメキシコの政策金利が以下のように下がり、ペソ円相場でも下落しました。
2021年からはメキシコが政策金利を上げ始めたことで、メキシコペソ円では上昇となりました。
2023年からは11.25%から11.5%への金利上昇も見込まれており、もう少し金利が上がるかもしれません。
ただ、これからの大きな利上げはなさそうで、今までのようなペソ円での上昇はないかもしれません。
【2023年】野村證券のメキシコペソ見通し・予想
次に、野村證券のメキシコペソの予想を紹介します。
2023年3月23日時点、野村証券は対ドル相場、対円相場で以下のように予想しています。
・2024年末までは19.1まで下落（ドル安・ペソ高）
・2024年末までは6.3円下落（ペソ安）
野村証券は、予想の要因として以下の点を挙げています。
今後はメキシコの政策金利が上がりつつ、インフレ率が下がる見込みで、実質金利が上がる可能性があり、これはペソ高の要因です。
ただ、以下のネガティブな点もあり、基本的に野村證券はペソ安と予想しています。
・アメリカ（FRB）の利上げ継続で、リスク資産であるメキシコペソが売られるかもしれない
今後はメキシコとアメリカの金利、アメリカの景気・経済に注目していくと良さそうです。
メキシコペソ（MXN/JPY）での為替値動き要因
次に、メキシコペソでの為替での値動き要因を紹介します。
過去の具体的な事例でどう動いたかも説明します。
過去の動きと要因を知れば、今後も予想しやすくなるので参考にしてください。
要因１「米国の政策金利」
メキシコペソはアメリカの政策金利で値動きします。
アメリカの政策金利が上がっていけば、メキシコペソは売られて、米ドルが買われやすくなります。
結果、ペソ安・米ドル高になります。
信頼できるアメリカの通貨・米ドルの金利が上がればお得なので、ペソよりも買われやすくなります。
メキシコとアメリカの金利差が縮まるのはメキシコペソ安の要因です。
また、メキシコではドル建ての借金が多く、アメリカの金利が上がると、支払いも増えます。
これはメキシコ経済にとってマイナスなので、メキシコペソの売り要因にもなります。
基本的に、アメリカの金利が上がると、メキシコペソ安のリスクが出てきます。
要因2「ロシアとウクライナ戦争の状況」
メキシコペソ円では、ロシアとウクライナの状況も値動き要因になります。
ロシアとウクライナの戦争のように世界的に不安があると、リスク資産の新興国通貨メキシコペソは売られやすくなります。
結果、ロシアの戦争が始まった2022年2月〜3月ではメキシコペソ安となりました。
ただその後、ロシアへの制裁でロシア産の原油輸出が停止された時は状況が変わりました。
原油の供給不足が起き、原油の希少価値が高まるとされ、原油価格が上昇したのです。
結果、石油の産出国であるメキシコの通貨メキシコペソが買われ、ペソ高となりました。
このようにロシアの状況次第で、メキシコペソでは上昇も下落もするので、常に状況をチェックしましょう！
【2023年以降】メキシコペソの長期見通し・予測
次に、2023年以降のメキシコペソの長期見通しを紹介します。
ここまで紹介した値動き要因から、考えられることをまとめていくので、今後の値動きの参考にしてください。
アメリカとの金利差は変わらず横ばいで動く？
まず、メキシコペソで注目したいのがアメリカとメキシコの政策金利の差です。
これまで同様に今後も、メキシコの中央銀行はアメリカのFRBの利上げ姿勢を真似していくと予想できます。
FRBが金利を0.5%上げたら、メキシコの中央銀行も同様に0.5%上げるという感じです。
このような姿勢が考えられますから、金利という点ではあまり米ドル/メキシコペソ相場は動かない可能性があります。
ドル円相場のメキシコペソ円への影響は？
メキシコペソ/円を予想する上では、ドル/円相場も大事なので紹介します。
メキシコペソ円では、ドル/メキシコペソとドル/円の2つの相場が影響します。
ドル/メキシコペソは横ばいの可能性もあるので、ドル/円でメキシコペソ円が動きそうです。
そして、ドル/円相場では今後中期で上昇、つまりドル高・円安に進みそうです。
※その理由は以下の動画でチェックしてください
ドル円での上昇により、メキシコペソ円では上昇の可能性もあります。
つまり、メキシコペソ円で買っていると利益になる可能性もあるということ。
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原油価格が上昇でペソ高へ？
今後は原油価格の上昇もメキシコペソ相場に影響するかも知れません。
複数の金融機関で原油価格の上昇が予想されています。
というわけで、金融機関ごとの予想をまとめていきます。（北海ブレント原油価格の予想で、執筆時点で83ドル）
・中国の経済再開で、景気が良くなり原油への需要が高まり、北海ブレント原油価格が90ドルを超える可能性があるとの見方
・中国の経済再開や航空業界の正常化など需要の回復にけん引され、原油価格は引き続きしっかり推移する
・2023年3月までは、原油の若干の供給過剰となり、価格はややレンジで推移する可能性が高い
・ただ、4月〜6月に需給が再び高まり、23年の後半にはさらに高まり、原油価格が上昇の見込み
・ただ、原油や天然ガス、金属などの原材料の不足が最終的に価格を押し上げると指摘
・北海ブレント原油価格については2023年10-12月（第4四半期）に105ドルと予想している
このような予想もありますから、原油の上昇に乗り、メキシコペソ円でも上昇が見込めるかも知れません。
2023年以降、メキシコペソを買うべき？買い時？
次に、これまでの見通しを踏まえて、メキシコペソを今後買うべきか紹介します。
2023年4月時点で、メキシコペソ/円は7.3円台であり、コロナショック後の4円台からは大きく回復しました。
1度は7.5円台もつけており、もう一度7.5円台に達する可能性もあります。
ただ、ここ数年で見れば、やや高値圏にも見えて、いま買うと高値づかみになる可能性もあります。
アメリカの政策金利や経済次第で、メキシコペソ安になる可能性もありますから、買うなら6円台で買うのが一案かもしれません。
※高金利通貨の中では、1番有望な通貨と言えそうです。
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【まとめ】メキシコペソの将来性・今後の予想
最後に大事な点をまとめます。
・高金利通貨の中で格付けは最高水準で、投資適格級という評価
・コロナショック後は上昇基調
・アメリカとの関係は良好で続きそうで、原油価格は上昇の可能性も
・アメリカの金利次第ではメキシコペソ安の可能性もある
メキシコペソ円で売買するなら、スワップポイント最高水準のみんなのFXがおすすめです。
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