この記事では、トルコリラの金利やこれまでの推移、今後の予想について解説します。
「これから金利はどうなるか？」「高金利だけど、危険なの？」「投資しても大丈夫？」と思っている方は参考にしてください。
・格付け機関からの格付けは悪く、今後も不安がある
・原油高などのネガティブ材料が多く、トルコリラ/円で暴落がありそう
結論、トルコリラは高金利でスワップポイントが多いですが、今後は下落なども想定されるので、「買い」はおすすめしません。
スワップポイント狙いなら、高金利で安定感のあるメキシコペソの方がおすすめです。
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トルコリラの金利は以下の動画でも解説してるので、チェックしてください。
この記事の目次
2022年のトルコの政策金利は8.5％
2023年4月時点のトルコの政策金利は8.5％です。
トルコの政策金利は2018年から上がり始め、最大で24％にまで上昇しました。
その後はコロナショックなどで徐々に下がりつつありますが、それでも8.5％は高い金利と言えます。
「日本の政策金利が-0.1%」と考えると、どれだけ高い金利かわかるかと思います。
年利+70%も狙える
金利収入であるスワップポイントは2つの国の金利差で決まります。
そのため、トルコリラ/円で買っていると単純計算でレバレッジ1倍でも年利9.1%ほどのスワップ収入が狙えます。
レバレッジ5倍であれば、スワップポイントだけで年利+45%も狙えます。
もちろん値動きでの下落で損する可能性はありますが、金利を見ると魅力的な通貨と言えます。
トルコリラの金利の推移
次にトルコリラの金利の推移を紹介します。
トルコリラ/円のスワップポイントの年利は、トルコと日本の政策金利の差で決まります。
トルコの政策金利が過去最高になったのは2018年から2019年で、24％と高金利でした。
当時、利上げで高金利となった理由は、トルコでのインフレを抑制するためでした。
利上げ・利下げが繰り返され、結局14%に
24％まで上昇後は据え置きされていましたが、その後トルコ経済の停滞などもあり、利下げとなりました。
コロナの影響で2020年2月には、9.75％までの利下げとなりました。
その後は、トルコでインフレが進んだため、2021年に19%まで利上げがなされました。
ただ、2021年の後半からは利下げサイクルが続き、政策金利は8.5%まで下がりました。
トルコリラの金利だけで生活できるのか
では次に、トルコリラの金利収入、つまりトルコリラ/円でのスワップポイントだけで生活できるかをまとめます。
スワップポイントで不労所得を夢みる人もいるので、計算します。
（1人暮らしで暮らせるギリギリくらいの額を年間200万円とします）
最大レバレッジの25倍だと、200万円稼ぐには42万円必要です。
レバレッジ25倍だとかなり危険ですが、42万円ほどで年間利益200万円を目指せます。
現実的なレバレッジと資金
ロスカットにならないギリギリのレバレッジだと8倍が目安で、利回りは152%となります。
この利回りだと年間200万円得るには131.5万円が必要です。
これくらいの資金でもスワップポイント生活は狙えて、これもトルコリラが人気の理由となっています。
リスクを抑えてレバレッジ5倍で狙うなら、資金は210万円必要です。
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トルコリラの高金利はいつまで続くか予想・見通し
次に、トルコの高い政策金利がいつまで続くかを予想していきます。
結論、トルコの政策金利は今後下がっていく可能性の方が高いです。
なぜなら、エルドアン大統領が「金利を下げる」と明確に宣言しているからです。
エルドアン大統領は「金利を下げれば、トルコでの深刻なインフレが止まる」というおかしな持論を持っています。
そのため、2021年後半からは利下げを実施するよう中央銀行に圧をかけてきました。
トルコでは中銀の独立性がない
政策金利というのは中央銀行が決めますが、実質的にはエルドアン大統領が決めています。
中銀の総裁にじぶんのいうことを聞く人だけを迎え入れ、じぶんの考える通りに政策金利を操作しています。
なので、トルコの政策金利ではエルドアン大統領の意思が反映され、今後利下げサイクル入りも予想されています。
選挙で勝つためにエルドアンは利下げする
エルドアン大統領が利下げする理由として、支持率を上げて選挙で勝ちたいからというものがあります。
利下げすれば通貨安となり、輸出額が増えて経済は順調だと国民にアピールできます。
また、利下げすれば、企業などが資金調達しやすくなり、国内にお金が周り経済が活性化されます。
結果、GDPも増えていき国が成長しているように見せられます。
こうした実績を国民にアピールし、支持率を上げ、2023年の選挙で勝とうとしています。
このような背景があり、今後はトルコで利下げが行われる予定です。
トルコリラ価格は今後どうなる？
今後トルコでは政策金利下がりそうで、トルコリラ価格にも影響が出ます。
これまでの歴史を振り返る限り、利下げはトルコリラ/円で下落の要因になります。
今後利下げがあれば、またトルコリラが暴落する可能性もあります。
他にも原油価格の上昇、ロシアとウクライナの問題でのリスクオフなど不安要因があるので、以下の動画でチェックしてください。
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【まとめ】トルコリラの利率は高金利通貨で最高
トルコリラでの金利は9%と高く、トルコリラ/円で買っていると多くのスワップポイントを得られます。
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